福島・西郷盛り土、埼玉の男性を書類送検へ 白河署
福島県西郷村の私有地に造成された盛り土を巡り、県による改善命令に従わなかったとして、白河署は20日にも、埼玉県幸手市の60代男性を盛り土規制法違反の疑いで書類送検する方針を固めた。県が11月に、この男性を同法違反の疑いで刑事告発していた。関係者によると、同法違反での書類送検は全国で初めて。 県などによると、この男性と土地を所有する男性の2人が昨年夏ごろから、西郷村の私有地に土砂の搬入を始め、高さ約22メートル、約4万1千立方メートルの盛り土を造成した。県は今年3月、この私有地を含む同村全域を盛り土規制法に基づく規制区域に指定し、6月に2人に改善命令を出したが、期限内に従わなかったという。 県は11月、2人のうち土地所有者の男性が命令後に死亡したため、60代男性を刑事告発していた。対象となる同村の盛り土は県が8月、盛り土規制法に基づく代執行を県内で初めて実施し、土砂の量を減らすなどの安全対策を講じている。
福島民友新聞社