【大阪杯】ディープインパクトの血が大活躍 適性高く今が充実期のプラダリアに好機到来
血統解説
・タスティエーラ 母母フォルテピアノはダ1400m以下で3勝、母パルティトゥーラは芝1600mで3勝を挙げたスピード豊かな一族。仕上がりに時間がかかるサトノクラウン産駒でありながら日本ダービーに間に合ったのは、まさに牝系譲りの早熟性とスピードがあってこそです。柔軟な父に硬めの母というバランス型の配合で、阪神芝2000mも苦にすることはないでしょう。 ・ローシャムパーク 3代母エアグルーヴに遡る名牝系に属し、母レネットグルーヴはドゥラメンテと同じ父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンス、母母エアグルーヴという配合形。ハービンジャーを父に配した本馬も牝系譲りの雄大なストライド走法で、直線の長いコースでは連対を外したことがありません。その点、阪神内回りはベストとはいえませんが、主流血統にトニービンやハービンジャーを足した配合形は大阪杯向き。持続力を生かすことがうまい戸崎騎手との相性も良さそうです。 ・プラダリア ディープインパクト×クロフネはステファノス(2017年2着)、レイパパレ(2021年1着、2022年2着)と同じ組み合わせ。ゲートドクール牝系には阪神芝2000mでの秋華賞で2着のファインルージュもいます。ノーザンファーム生産馬ではないものの、今が充実期の5歳牡馬。大阪杯適性はメンバー屈指の一頭です。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大