リトルなでしこ逸材“ももサロ”、勝負強さの要因にピアノ、レスリング大学王者。「プレーだけでなく考え方も参考にしている」レジェンドは?
ピアノは2歳から。全国3位の腕前を持つ
U-17日本女子代表の佐藤ももサロワンウエキが、国際サッカー連盟(FIFA)のインタビューに対応。自身の生い立ちや理想としている選手について語った。 【画像】輝く笑顔と個性全開のポージング!U-17女子ワールドカップに出場するリトルなでしこ全選手&監督のポートレートを一挙紹介! 大商学園高に在学中の17歳で、“ももサロ”の愛称を持つ佐藤は、リトルなでしこの9番を背負い、ドミニカ共和国でのU-17女子ワールドカップに参戦。現地時間10月27日に開催された準々決勝で、イングランドに2-2で突入したPK戦の末に敗れたものの、グループステージで2試合連続ゴールを奪うなど、確かな爪痕を残した。 成長著しい159センチのストライカーは、パラオ出身であり、アメリカでレスリングの大学チャンピオンだった父親から大きな影響を受けたという。 「サッカーの技術は父から習ったわけではないですが、父は勝負や練習にいつもすごく情熱的です。絶対に私の試合を見に来てくれて、ただ見るだけでなく、私以上に張り切って応援してくれます。そういう情熱を見て感じながら育ってきたので、私の勝負意識も父から来ているんだと思います。小さな頃からインテンシティを込めて戦う姿勢を育んできました」 また、ピアノを通じての経験も、我慢強さ、大舞台での勝負強さに繋がっているようだ。 「母はピアノを弾くので、私も2歳の頃から弾き始めました。小学5年生になる頃には全国大会にも出場して、3位という好成績も残したんです。全国大会に向けた準備のためにたくさん練習して、(練習が苦しく)泣くこともありましたが、それがサッカーに繋がっていると思います。 困難を耐え抜くことで我慢強さを身につけましたし、小さな頃から他人の前でパフォーマンスをしていたので、あまり緊張することもありません。本当に、大きな舞台に立って楽しむことができる力は、ピアノをやっていたことから来ていると思います」 日本サッカー協会のホームページに掲載されているプロフィールを見ると、参考にしている選手は「年齢が近く、プレースタイルも近い福田師王」、憧れの選手は「ハーランド、岡崎慎司、レバンドフスキ」という記述がある。 手本となる選手の話題となった際、そのなかでも今回は、昨季をもって現役を引退した日本代表のレジェンドFWの名を挙げた。 「岡崎慎司選手はそれほど背が高いわけではないですが、私もある意味で同じようなタイプだと感じています。岡崎選手のゴール前への入り方や、背の低さを上手く使う動きが大好きです。動画を見たりしていますが、プレーだけでなく、インタビューや記事を通して岡崎選手の考え方も参考にしています」 パワフルでスケールの大きいももサロは、なでしこジャパンのエースへと成長できるか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部