中京開催スタート!開幕週は小倉記念など16鞍に騎乗!【永島まなみの騎乗馬展望】
――今週から中京開催がスタート。まなみ騎手は土曜6鞍、日曜10鞍の計16鞍に騎乗されますが、今週も実戦、調教で騎乗経験のある馬を中心に伺います。まずは土曜から、中京2R・2歳未勝利の自厩舎ブレイジングスターは新馬戦に続き2度目の騎乗となります。モーニン産駒の初ダートですね。 競馬で乗せていただいたところダートのほうがいいと感じました。一度放牧に出て戻ってきてからは普段から私が調教に乗せていただいていますが、だいぶ体が起きるようになってバランス良く走れるようになっています。 まだ気の弱いところがあって他の馬を気にするとこがありますが、そのような部分を少しでも競馬で出さなければと思います。一度使った上積みに期待したいです。 ――新馬前から「周りの馬を気にするところがある」とまなみ騎手はおっしゃっていますが、砂を被ったりしても大丈夫そうでしょうか。 馬によって気にする、気にしないがありますが、ブレイジングの場合は少し気にしそうな雰囲気はあります。内枠だったら砂を被らないポジションに誘導したいです。 ――アイビスSDを勝ったケイティラブを母に持つ5R・2歳新馬のコスモエンエンには、今週CWで行われた最終追い切りに騎乗されています。 3頭併せの真ん中でしたが、終始手応えがあって前向きさがありました。追ってから少しワンペースでジリジリ脚を使う印象を受けましたが、真面目に走ってくれる馬ですし、ゲートも速いと伺っているので上手く流れに乗せたいなと思っています。 ――2戦連続の騎乗となる6R・3歳未勝利のフルオブサクセスは100m距離を延ばしてきました。 すごく背中のいい馬で、いいモノを持っている子だと感じているのですが、実戦に行くとワンパンチ足りないところがあるんです。調教に乗ってくださった方に伺ったら「追い切りの動きは良かったよ」とのことでしたし、休み明けの前走を一叩きした上積みに期待したいです。 ――5度目の騎乗となる12R・3歳上1勝クラスのシンエンは好走実績のあるダート1400mに距離を短縮してきましたね。 前走はスタートを出た時に躓いてしまって、上手く流れに乗せることができませんでした。中京という舞台は合っていると思います。うまくインで脚を溜めた時は脚が使えるので、インでロスなく立ち回るのがこの馬にとって理想的だと思っています。 ――日曜に話を移して、1R・2歳未勝利のゼンダンスバシリも距離を短縮し、今回はマイルでの競馬となります。 前走新馬で乗せていただいた際に結構ハミを噛んでいて…。ペースが遅かったというのもありますが、実戦に行ったほうがファイトしてくれると感じました。距離が短くなるのはプラスに働いてくれるのではないかと思います! ――3R・3歳未勝利のレディーヴァリューは今回が休み明けとなります。先月末に坂路で騎乗されていますね。 追い切りではそこまで速いタイムは出さなくていいという指示でしたが、終始いい手応えで上がることができました。ちょっとテンションが高いところがあるので、ゲート裏までなるべくテンションが上がらないよう意識して乗っていきたいです。 ――そういえば前走はまなみ騎手が騎乗したテーオーダグラスに敗れ2着でした。能力面はどう感じられましたか? 終いいい脚で伸びてきていましたし、力のある子だと感じています!テンのスピードもある子ですし、スピードを生かしながら頑張りたいです。 ――久々の騎乗となる4R・3歳未勝利の自厩舎インジケーターは再度ダートに戻っての一戦となります。 ここ最近芝を走っていましたが、私が以前小倉のダートで乗せていただいた時は終いいい脚を使って伸びてきてくれて、ずっと調教に乗ってくださっている助手さんにもダートがいいのではないかとお話させていただいていたんです。 すごく体力のある子で1900mは全然問題ないと思いますし、ゲートの中で落ち着いて臨めればもっとやれていい子だと思います! ――2戦連続の騎乗となる6R・3歳未勝利のアンティシパルはダート1700mからダート1400mに距離を詰めてきましたね。 今回は距離短縮でブリンカーを着用します。前走乗せていただいた時は集中力が持続しないところがあり、気を抜けば競馬をやめてしまいそうな雰囲気もあったので、ブリンカーで距離短縮はプラスになってくれると思います。テンのスピードがそこまでないという馬ではないですし、うまく流れに乗っていきたいです。 ――今年1月に騎乗して以来2度目の騎乗となる10R・三河Sのグラストンベリーはいかがでしょうか? この子のこれまでの3勝は全部逃げ切りなんですが、前回乗せていただいた時はこの馬のいいところを出し切れませんでした。単騎でスムーズに逃げられたほうがこの馬の持ち味が生きると思いますし、今回はブリンカーも着ける分変わってくれたらと思います。すごく可愛らしい子です。 ――今週の注目レースの一つ、メインの小倉記念にはテン乗りのグランスラムアスクと参戦されます。調教、実戦ともに騎乗なしのテン乗りとなりますが、西村淳也騎手や古川奈穂騎手などからどんな馬かは聞いているのでしょうか。 まだ聞いてないですが、これから古川さんにお聞きする予定です!ずっと古川さんが乗っているレースは見ていましたし、スピードのある子だと思います。52kgと斤量も軽いので、開幕週の中京でこの馬らしい競馬ができればと思います。 ――斤量は52kgと軽ハンデですが、テン乗りで軽ハンデというとマーメイドSのアリスヴェリテを思い出すところです。 そうですね、アリスヴェリテも50kgで軽ハンデだったので、今回もグランスラムアスクが全力100%を出せる競馬ができればいいと思います。 ――12R・知多特別のモズトキキは坂路での1週前追い切りに騎乗されています。 乗せていただいたのですが、走り出すまでは本当にめちゃくちゃおとなしくおっとりしていたんです。ただいざ走り出せば前向きな走りをしてくれていましたし、手応えも良かったです。この馬らしいスピードを生かす競馬ができればなと思っています。 ――これがキャリア10戦目となりますが、直線に急坂があるコースはこれが初めてなんですね 確かにそうですね。古川さんが福島で勝っているイメージがあります(4月に福島・雪うさぎ賞で古川奈穂騎手を背に勝利)。 ※馬もアクエリアスを飲む!?ファンの方からの質問コーナーなどコラムの続きは下部のリンクから!
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