【速報】特に雄のシカがやせすぎていたり死んだりしている割合が高い 奈良・鹿苑の特別柵内における鹿の収容環境は不適切 知事が調査結果発表
国の天然記念物「奈良のシカ」を保護する団体の獣医師から、シカを収容する屋外施設「鹿苑」の特別柵内にいるシカに十分なエサを与えておらず、虐待行為にあたる、との「内部告発」があったこと受け、奈良県の山下真知事が6日臨時会見を開き、特別柵内でのシカの収容環境を「不適切」とする調査結果を発表しました。 実態調査を進めた県の報告書によりますと、特別柵内のエサの量は不足しているとは言えないものの栄養が不足し、エサを与える場所を1カ所にしているため、一部の、特にオスのシカに行き届いておらず、やせすぎたり死んだりしている割合が高いということです。
一方で、一般財団法人「奈良の鹿愛護会」の業務が多岐に渡る上、特別柵内で飼育されているシカの頭数が適正な数を超えていて、「現在の対応方法に限界がある」とも指摘しています。