山口県下関市、交付金894万円を過大受給…中学校体育館の建て替え工事の実績報告で概算額伝える
会計検査院が6日に公表した2023年度決算検査報告で、山口県下関市が市立菊川中体育館の建て替え工事を巡り、国から交付金894万円を過大に受け取っていたと指摘した。市は今年度中に県を通じて全額を返還する方針。 【地図】下関市の位置
同中の旧体育館は1976年に建てられ、耐震性を備えていなかったことから市は教育の場として不適当と判断。2020年から新体育館の建築工事を始め、旧体育館の解体なども含めて22年7月に終了した。
市は、国の「学校施設環境改善交付金」を活用するため、工事途中の同年5月に旧体育館の解体費と撤去費を概算で見積もって申請した。ただ、昨年5月の国への実績報告で両費用を実際の契約額に修正して報告すべきだったが、概算額を再び報告して交付を受けたという。
下関市教育委員会は指摘を受けて「今後、同様の手続きで誤りがないように注意する」としている。