史上初の43-43達成で懸かるさらなる期待! 大谷翔平が狙える「50-50」と100年以上前の「デッドボール時代の偉業」
史上初の快挙で、また一つ歴史に名を刻んだ。 現地時間8月30日に敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に、ドジャースの大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場。8回二死で迎えた第5打席で左翼席へ43号ソロを放ち、メジャーリーグ史上初の「シーズン43本塁打・43盗塁」をやってのけた。 【動画】ついに前人未到の領域に!大谷翔平が43号本塁打で「43‐43」達成のシーン 2回の2打席に右肘付近への死球で出塁した大谷はすかさず二盗を敢行。これを見事に成功させて今シーズン43個目を記録。偉業まで「あと一本」と迫った。 そして9-5で迎えた第5打席に球場を騒然とさせる一打を放った。相手4番手右腕のポール・シーウォルドが3球目に投じた真ん中に甘く入った93マイル(約150キロ)の4シームを強振。逆方向に飛んでいった打球はみるみるうちに飛距離を伸ばし、左翼席に飛び込んだ。 結果的に決勝弾ともなった一発はまさにメモリアルだ。MLB公式Xが、「ただ一人だ! ショウヘイ・オオタニは同一シーズンで43本塁打&43盗塁を達成した史上初の選手だ」と絶賛したように、大谷は“唯一無二”の大記録を打ち立てたのである。 さらなる“金字塔”への期待もかかる。ナショナル・リーグの本塁打王争いでも単独トップに君臨する大谷は、2位のマルセル・オズーナ(ブレーブス)とも6本差に広げ、独走態勢にある。 仮にこのままキングに輝けば、ジミー・シェッカード(1903年)、タイ・カッブ(1909年)、レッド・マーレイ(1909)、トリス・スピーカー(1912年)に続き史上4人目の「シーズン40盗塁以上を記録した本塁打王」となる。 特筆すべきは、過去の達成者がいずれも、いわゆる「飛ばないボール」が使用されていた100年以上も前の“デッドボール時代”の偉人たちという点だ。大谷が本塁打王になれば、“ライブボール時代”では初の達成者であり、その価値は大きい。 無論、これまた史上初の「50本塁打・50盗塁」の大偉業も可能性が膨らむ大谷。来る9月は、地区優勝争いが激化する中で、個人記録の行方も大いに注目だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]