ロシア西部で北朝鮮兵多数死亡か ウクライナ軍と交戦、米紙報道
【キーウ共同】米有力紙ニューヨーク・タイムズは5日、ウクライナ軍が越境攻撃をしているロシア西部クルスク州で、ウクライナ軍と北朝鮮兵が初めて交戦し、「かなりの数」の北朝鮮兵が死亡したと報じた。匿名の米当局者の話としている。ゼレンスキー大統領は5日の声明で、北朝鮮兵との戦闘は「世界の不安定化の新たなページを開く」と述べ、戦争の局面が変わるとの考えを示した。 【写真】「北朝鮮のスパイ」にでっち上げられた男性 耐えられなかった拷問
同紙によると、交戦は限定的で、北朝鮮兵はロシア軍部隊と共に戦闘に参加した。交戦の日時は不明。ウクライナ当局者は死傷者について情報を明かさなかったという。 日米など先進7カ国(G7)や韓国の懸念を無視する形で、北朝鮮はロシアによるウクライナ侵攻の戦列に参加。派兵の見返りに、ロシアの軍事技術支援を求めているとみられ、東アジア情勢の緊張が激しくなる恐れがある。 ゼレンスキー氏は声明で「戦争を拡大しようとするロシアの動きを失敗させなければならない」と強調し、各国に支援を呼びかけた。