江口洋介×蒔田彩珠で同調圧力の恐怖を描くミステリー「誰かがこの町で」ドラマ化
江口洋介が主演を務め、蒔田彩珠と共演する連続ドラマW「誰かがこの町で」が12月8日よりWOWOWで放送・配信されるとわかった。 【動画】連続ドラマW「誰かがこの町で」特報はこちら 佐野広実の同名小説を原作とする本作の主人公は、法律事務所の調査員・真崎雄一(まさきゆういち)。政治家の秘書として働いていたが、裏金作りに加担させられ苦悩していた最中に娘を自殺で亡くしたことで、大きな心の傷と後悔を抱えていた。ある日彼は、突然現れた少女・望月麻希から「家族を探してほしい」と依頼を受ける。彼女は幼少期に両親と離れ児童養護施設で育っており、ある1枚のメモを頼りに真崎の事務所にたどり着いたのだった。麻希が家族と暮らしていた町は「安全で安心」をモットーに掲げていたが、過去に男子児童誘拐殺人事件が起こっていた。劇中では、平和な新興住宅地で住民たちの同調圧力が引き起こす恐怖が描かれていく。 真崎役の江口は「この作品は、集団と忖度の恐怖を描いた社会派ミステリーです。社会が抱えている問題が殺人までつながってしまう人間の脆さを感じてもらえたら面白いかなと思います」と語り、麻希を演じる蒔田は「『この町』で起きる出来事は、誰かの住む町や職場、学校など身近で起こることかも知れません。主人公たちの思いが視聴者の方々の勇気につながればうれしいなと思います」とつづった。「連続ドラマW 華麗なる一族」「連続ドラマW 沈まぬ太陽」の前川洋一が脚本を執筆し、Netflix映画「シティーハンター」や「ストロベリーナイト」の佐藤祐市が監督を務める。 全4話の「連続ドラマW 誰かがこの町で」は毎週日曜22時より放送。WOWOWオンデマンドでは第1話の放送・配信後に全話が一挙配信される。YouTubeでは特報が公開中だ。なお原作小説の文庫が講談社より11月15日に刊行される。 ■ 連続ドラマW「誰かがこの町で」(全4話) WOWOWプライム、WOWOW4K 2024年12月8日(日)放送スタート 毎週日曜 22:00~ ※第1話無料放送 WOWOWオンデマンド 2024年12月8日(日)22:00~ ※第1話の配信後に全話一挙配信 ■ 江口洋介 コメント 力のある台本と、佐藤監督や青木プロデューサーの熱意から出演を決めました。 この作品は、集団と忖度の恐怖を描いた社会派ミステリーです。 社会が抱えている問題が殺人までつながってしまう人間の脆さを感じてもらえたら面白いかなと思います。 演じる真崎は、娘を亡くしたというつらい経験をしている中でも、必死に生きようと努力している人なので、自分の個性やこだわりは消して演じました。 小説としてもしっかりと描かれた作品なので、長ぜりふに苦労しましたが、視聴者の方を飽きさせない芝居を心がけて表現しています。最後までご覧いただけるとうれしいです。 ■ 蒔田彩珠 コメント 「連続ドラマW」には、小学生の頃一度出演させていただいていて、今回このお話をいただいた時には私も大人になったのだなと、うれしく思うと同時に身が引き締まる思いになりました。 初めて脚本を読んだ時、事件の謎を推理する面白さの裏側に登場人物たちの葛藤が描かれていて、あなたならどうする?と常に問いかけられているような感情を揺さぶられる怖さがあり夢中で読み進めました。 「この町」で起きる出来事は、誰かの住む町や職場、学校など身近で起こることかも知れません。主人公たちの思いが視聴者の方々の勇気につながればうれしいなと思います。 ■ 佐野広実 コメント 自分の作品がドラマ化されるのは初めてです。活字と映像は別物なので、すべてお任せというつもりでした。楽しみ半分、不安半分で完パケを拝見し、文句のつけようがない出来に感服しました。実はすでに七、八回ほどは通しで見ています。江口さん、蒔田さんはじめ出演されたみなさんもまったく違和感なく、その演技に後半うるっときてしまったのは、原作を越えた映像の力でしょう。スタッフのみなさんが一体となっていい作品にしてくださり、その熱意が伝わってきました。日常の中で、誰もがうっかりすると同じような立場に置かれてしまうかもしれない。そのときどうするか。そんなことを思いつつ作品を楽しんでいただければと思います。 ■ 佐藤祐市 コメント 僕はWOWOW作品が大好きなので、今回撮ることができてとてもありがたいです。しかもこの「誰かがこの町で」は人間の集団心理の怖さを描くチャレンジングなストーリーで、とてもやり甲斐がありました。 江口さんは 「兄貴」「大人の男」というイメージがありますが、今回「父親」と言う側面の「強さ」「弱さ」を見せていただき、とても新鮮に感じすてきでした。蒔田さんとは初めてご一緒しましたが、物静かでありながら力強い感情表現が、とても魅力的でした。 これから楽しみな女優さんです。 共に心に傷を背負いながら真相を追い求めて行く二人。時に分かり合い、反発し合う微妙な距離感を素晴らしく演じきっていただきました。ぜひご期待ください。また、たくさんの共演者の方々の濃いキャラクターもお楽しみに。