【ハイライト動画あり】フィジカリティーの強さで東洋大、関東学院大を制圧。
最終スコアは26-56。 数字を見れば東洋大の完勝も、関東学院大の秘めた力も随所に見られる試合だった。 10月27日、セナリオハウスフィ―ルド三郷(埼玉)でおこなわれた関東大学リーグ戦1部の一戦では、両チーム合わせて12トライが刻まれた。 【ハイライト動画】関東学院大学 vs. 東洋大学
開幕から4試合を終え、戦前の時点で東洋大は3勝1敗、関東学院大は全敗という成績だった。 大学選手権出場への希望が広がる東洋大、2部チームとの入替戦を避けたい関東学院大と、見つめるステージは違う。しかし、リーグ終盤戦に向け、両者ともマストウインの気持ちで臨んだ一戦だった。
先手は関東学院大がとった。 前半6分、WTB諸山祐祥が好走からインゴールへ入った。敵陣での右スクラムからのアタック。左へ展開後、意図的に作ったラックのすぐ横に背番号14が走り込み、そのまま走り切った。 設計図通りに仕留めたシーンだった。
しかし、東洋大に焦りはなかった。フィジカリティーの強さで上回っていることが安心感を呼んでいた。 また、勝利を重ねても相手をリスペクトして準備をするチームカルチャーがあるから、先手を取られても、練習してきたことを落ち着いて出し続けた。
この日は白いジャージーを着た東洋大がアクセルを踏み込んだのは前半8分過ぎからだった。 スクラムで圧力をかけて反則を誘い、PKを得る。キックで前進。ラインアウトからモールを組んで、トライを奪った。SO天羽進亮のコンバージョンキックも決まり、7-7とした。
ここから一気にエンジンがかかった。 13分、関東学院大がこぼしたボールに反応。転がる球を拾ったCTBアダム・タマティがすぐにキックを蹴り込むと、CTB浅尾至音が好チェイスからボールを手にして前進し、ラックを作る。その好機にSO天羽らが落ち着いて動き、NO8ステファン・ヴァハフォラウが右中間インゴールに入った。
前半8分過ぎから後半5分までに東洋大は6連続トライを挙げた。 前述の2トライ後、ハーフタイムまでに奪った2トライはモールからだった。 後半開始直後のトライは、相手アクシデントでターンオーバー、ボールを手にしたところから長くフェーズを重ねて攻め切った。