名古屋グランパスMF椎橋慧也、「ちょっと顔も似てきたかな」刺激受けるMF稲垣祥の動きを「毎日見て盗んでいる」
名古屋グランパスは23日、G大阪戦に臨む。MF椎橋慧也(27)は今季柏から加入すると、ダブルボランチを組むMF稲垣祥(32)の刺激を受け、主力に定着。闘志あふれるプレーで、ルヴァン杯決勝前最後の試合で、チームに良い流れを引き寄せる。22日は愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで調整した。 駆ける、戦う、奪う。特長を連ねると、まるで稲垣のようだが、ボールの奪い方そのものも似てきた。椎橋は「ちょっと顔も似てきたかなって」と冗談を挟んだ上で「練習から、体の入れ方や駆け引きは、すごく勉強になっている。練習の映像は毎日見ているので、そういう局面のところとかは、見て、盗んでいる」と明かした。 椎橋の178センチに稲垣の176センチと、体格も近い。日ごろの会話でも「身体能力がない選手が外国人相手とかからボール奪うとなったら、やっぱりいい準備と予測が求められるな、みたいな話をちょくちょくしていて。僕もそうっすよねって思って」と共感するところが多いという。 もちろん、学ぶだけではない。稲垣の決定機に絡む強みを挙げ「負けてらんねえなって。いい存在が近くにいてくれている」と対抗心も燃やしている。 ここ数試合、椎橋が大きな武器にしてきたのが、縦方向へのパスだ。9月18日の新潟戦(豊田ス)では、高い位置でボールを奪うと、FW永井へ素早く配球、得点を生んだ。「ようやく自分自身も、こういうところに出していけば、点につながるんだっていう自信を持てた」と転機となった。 もちろん重要なリーグ戦だが、ルヴァン杯直前、己たちの状態を上げるための貴重な一戦でもある。「これから落とせない試合ばかり。アウェーでしっかり勝つことで、ルヴァン杯の決勝にいい流れを続けられるんじゃないかと思う」。中盤を戦場に、勝利でチームを勢いに乗せる。
中日スポーツ