生活が困窮、刑務所に入ろうと考え自宅アパートに放火 74歳女が起訴内容認める 鹿児島地裁初公判
鹿児島市の自宅アパートに火を付けて焼損させたとして、現住建造物等放火の罪に問われた本籍同市山下町、住所不定、無職の女(74)は18日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判長)の裁判員裁判初公判で、起訴内容を認めた。 検察側は冒頭陳述で「生活費などに困窮し、刑務所に入れば困らないと漠然と考えるようになった」と指摘。「今後の生活に不安を抱いたことから火を付けた」と述べた。弁護側は、死傷者が出ていないことや、警察に自首していることなどを考慮するよう求めた。 起訴状などによると、被告は2023年8月28日午後4時ごろ、被告以外に5人が居住するアパートの自室で、衣類や丸めたチラシ、空き箱などにライターで火を付け、天井や壁に燃え移らせて83.9平方メートルを焼損したとされる。
南日本新聞 | 鹿児島