「短時間でいい家を見つけられる人」と「内見に行っても家を選べない人」の決定的な差とは
● 「それって本当にいる?」と自分に問いかけよう ――重要性がよくわかりました。ほかにも住宅購入で注意すべき点などあれば教えてください 江口:条件を削る意識を持つことも大切です。これも物件選定時によくみられますが、「必要のない条件」にこだわって、いつまでも家が決まらないというケースが多々あります。 ――「必要のない条件」ですか。それはどういった条件なのでしょう 江口:わかりやすく例を出すと「ウォークインクローゼット」や「ディスポーザー」などです。 これらはたしかにあったら嬉しいものですが、「そのために家を買うんだっけ?」と自分に問いながら家探しをしていく必要があります。 もし仮に「ウォークインクローゼット」や「ディスポーザー」がマストなのだとすれば、ほかの条件を削らなければいけません。 築浅で、駅前で、資産性もあって、ウォークインクローゼットも大きくてといった具合に条件を積み上げていけばいくほど家は見つかりません。 なにかを選んでいくという行為はなにかを捨てるということと同義ですから、ときには条件は削る意識を持つことも重要です。 加えて、泣く泣く条件として切り捨てたウォークインクローゼットも、見方を変えれば生活できる面積に無駄がないとも考えることができます。デメリットに思えることもメリットがあることは多いので、バランスを取ることが重要です。 ――詳しく教えていただきありがとうございました。大変勉強になりました。
江口亮介