【フィリピン】エネ省と環境省、洋上風力促進で合意
フィリピンのエネルギー省は6日、洋上風力発電を促進することで環境天然資源省と合意したと発表した。環境天然資源省管轄の沖合海域の使用許可申請をエネルギー省のサービス契約に統合し、個別の手続きを不要にする。2028年から始める洋上風力発電からの電力供給に弾みをつける。 事業者は従来、環境天然資源省から複数の許可を取得するなどの手続きを経なければ探査・開発を実施できなかった。今後は洋上風力発電サービス契約を通じ、計画の進行に必要な権限を与える。 環境天然資源省が必要と定める条件を満たせば、開発準備・探査、開発、商業開発の各段階で使用を認める。エネルギー省は合意発効から30日以内に、対象海域のリストを環境天然資源省に提供する。 リストは両省の連携の下、定期的に更新する。対象海域が環境面で重要な場所にかかる場合や、既に別の権限の対象になっている場合、使用を許可しない可能性もある。