【蒲郡ボート・PGⅠクイーンズクライマックス】シャープな走りで〝元女王〟川野芽唯が前進
蒲郡ボートのプレミアムGⅠ「第13回クイーンズクライマックス」は29日、第11、12Rでトライアル2回戦を争う。 巧みな走りで最低限のノルマは果たした。川野芽唯(38、福岡)はトライアル1回戦11Rを枠なり6コースから4着。舟券には絡めなかったが試練の6枠で価値ある6ポイントを加算した。 「一番いい状態だと思ってレースにいったんですけど、思っていたよりグリップ感やつながりがよくなかった。ペラをしっかり合わせ切れていなかったです」 〝6枠の川野〟といえば、記憶に新しいのが先月の下関GⅡレディースチャレンジカップ優勝戦。賞金ランクで僅差だった海野ゆかり、田口節子と今大会の切符をかけて三つどもえの争いとなったが、枠なり6コースから2着奪取の激走をみせ、選出11位で2年連続4回目の年末決戦出場を決めた。TR1回戦ではその再現といかなかったものの、道中では前を走る平山に必死に食い下がってみせた。 「そこ(グリップ感やつながり)が来れば全体的にもかなりよくなると思うけど、そこを来させるのが難しいんですよ」とシビアな調整が求められるが「きょう(1回戦当日の)一日ペラ調整したことや、今年一年やってきたことを振り返って頑張ってみます」と力を込める。 枠番抽選の結果、TR2回戦12Rは2号艇。枠なりなら差すための回り足は不可欠で、定評ある調整手腕の見せどころ。シャープなさばきで上位着を奪い、2015年の第4回(福岡)以来2度目のティアラ戴冠へ前進する。(小出大輔)