自民総裁選 所見演説と共同会見(全文2)国外に出れば軍隊、それでいいのか
外交、防衛、憲法について
外交については、日米同盟、これを基軸といたします。日本にとってアメリカは必要です。しかし同時に、アメリカにとって日本も必要な国なのです。そのことをよく認識をしていかなければなりません。防衛の在り方も、地域協定の在り方も、あくまで日本国の利益、国民の利益を中心にして考えてまいります。 北朝鮮。なぜあのように変わったのか。中国との関係が強化され、ミサイルの技術に一定の成果がある。そのことは厳然たる事実です。国家主権の侵害である拉致問題。この解決のために、連絡員事務所をつくって、成果を1つ1つ検証する、その仕組みをつくってまいります。 防衛。これも政治家の覚悟と見識が問われています。人が十分なのか、燃料は十分なのか、食糧は十分なのか。どんなに立派な装備を持っても、人が、装備、十分でなければ専守防衛を果たすことができないと考えております。 最後に憲法について申し上げます。必要なもの、急ぐものからやらせていただきます。必要最小限だから戦力ではない。国内では軍隊ではないが、国外に出れば軍隊。本当にそんなことでいいですか。私はそうは思わない。自衛隊に感謝の思いを持っている。そういう国民は9割です。やるべきことは国の独立を守る組織。そして国際法に従って活動する組織。それを明確にすることだと私は信じております。合区の解消、そして緊急事態条項、これは喫緊のものだと、そのように考えます。 自由民主党は国民政党であります。自由闊達に真実を語り、そしてあらゆる組織と協議をし、国会を誠実に公正に運営し、政府を謙虚に機能させる。その自由民主党の原点に戻ってまいります。私は何者も恐れない。ただただ、国民のみを畏れ、この選挙を戦ってまいります。国民のみを畏れ、何者も恐れず真実を語る。どうぞ皆さま、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございます。 司会:石破茂候補、ありがとうございました。安倍候補、石破候補の演説いかがでございましたでしょうか。それぞれ素晴らしい所見発表であったと思います。こののち、両候補は各地へお伺いを申し上げ、またメディアにも多く登場し、広く党員・党友、また国民の皆さまに直接訴えてまいります。しっかりとこの総裁選挙を盛り上げてまいりたいと思います。引き続き両候補へのご支援を心からお願いを申し上げ、本日の所見発表演説会を終了とさせていただきたいと思います。どうぞ、大きい拍手をください。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 それでは演説会を閉会とさせていただきます。ご参画・ご協力、ありがとうございました。 【連載】自民総裁選 所見演説と共同会見 全文3へ続く