泊原発の事故を想定…防災訓練に周辺住民約7000人が参加
北海道電力泊原子力発電所での重大事故を想定した訓練がきょう、周辺自治体で実施されました。訓練は道や泊原発周辺の自治体が毎年この時期に実施しています。ことしは、後志地方を震源とする最大震度6強の地震により泊発電所3号機が故障し、放射性物質が漏れ出たとの想定で行われました。 訓練には北電や道警、陸上自衛隊など約330機関に加え、周辺の13町村の住民7千人ほどが参加しました。このうち赤井川村では、住民約20人が公共施設に集まり、バスで避難場所に向かいました。避難場所に到着したあとは住民や車両への放射性物質の付着を調べる検査や除染作業が実施されました。 鈴木知事も現場の様子を視察し、外国人の避難者への対応などを確認していました。道は有事に備えて関係機関との連携強化や住民の理解促進に努めたいとしています。 道の原子力安全対策課相馬睦大さんは「住民もいざ災害が起きたときに急に避難するといってもスムーズに動けないと思うのでこういった訓練を通じて防災意識を高めてもらいたい」と話していました。