千葉大の学生9人が原岡地区の活性化策発表 南房総(千葉県)
南房総市と包括的な連携に関する協定を結んでいる千葉大学の学生9人が、同市富浦町原岡地区の地域活性化を考える「HARAOKA PROJECT」の最終報告会を、同市役所で行った。学生らは、古民家ゲストハウスや空き家を活用して「年間を通じた海の家」とすることや、原岡エリア全体を「コンセプト宿泊施設」などとすることを提案した。 同市の産学協働地域活力創造事業の一環。今回は同大の学生9人が、同大のコミュニティ・イノベーションオフィスのローカルプログラムとして行った取り組み。 「エリアリノベーション」をテーマに、原岡海岸近くにある古民家ゲストハウス「ハラオカハウス」や隣接する空き家を活用して、地域を活性化させるアイデアを考えてきた。 学生たちは4日間、実際に原岡地区を訪れ、地域おこし協力隊や地域住民から話を聞くなど状況を把握し、二つのグループに分かれて議論や分析を重ねたという。 報告会で学生たちは、二つのアイデアを集まった同市職員をはじめ、地域おこし協力隊やハラオカハウス関係者たちに発表した。 ハラオカハウスなどの建物を、フォトハウスやゲストハウス、桟橋オリジナルのポストがある喫茶店、地元食材を提供するカフェなど、年間を通した海の家とすること。また、地域全体を「懐かしの原岡エリア」として、コンセプト宿泊施設やジビエカフェを開くという案を提案した。 提案を聞いた市職員たちは「学生が実際に現地を見て、その上で、若者視点で地域振興策を考えてくれたことに大変感謝しています。少しでも提案が実現できるように協力していきたい」と話していた。 担当の同市市民課市民協働グループでは、学生の提案が実行に移せるように、検討していくとしている。