選手目線の大会に 実行委がコース試走、紀州口熊野マラソン
来年2月2日に和歌山県上富田町で開催の紀州口熊野マラソンに向け、大会実行委員会(池田和隆委員長)メンバーらが、実際に走って気付いたことを大会に生かそうと、フルマラソンのコースを試走している。 【口熊野マラソン盛り上げ ランナー減少、来年から新企画、和歌山県上富田町の記事はこちら】 次回大会に向けて、町内の若手有志らで組織する実行委メンバーが、おもてなし、広報、魅力向上の三つのグループに分かれて準備を進めている。実行委では、ランナー目線の大会にしようとメンバーが何回かに分けてコースを走ることにした。 9月6日を皮切りに、仕事が終わった後の夜、スタート地点から約5キロずつ区切って進めている。役場職員やメンバーの知人、町内のベテランランナーなど10人ほどが参加。走る人だけでなく、歩く人もいる。 6回目となった17日夜も12人が参加。同町生馬の生馬公民館付近から同町市ノ瀬の一瀬王子跡近くまで約5・6キロを走り、スタート地点から計30キロほどになった。途中の沿道で、メンバーの子どもたちによる応援もあった。走り終わった後、メンバーからは「やっぱり応援の力が大きいのを実感した」「危ない所も分かる」などの声があった。あと2回くらいの試走でゴールまで到達する見込み。 魅力向上グループの同町岩田の会社員、山下遼さん(37)は「実際に走ることでいろいろと気付くことがあり、ランナーの立場で考えることができる。大会に生かしていきたい」と語った。 大会の情報はホームページのほか、インスタグラムでも発信している。 ■企業対抗マラソン企画 実行委は大会を盛り上げる企画として、紀州口熊野マラソンで、企業から代表選手1人にハーフマラソンを走ってもらい、企業も選手を応援してもらう「企業対抗マラソン」を実施する。15社の参加を目標にしている。優勝チームと応援賞の表彰をする。参加費はハーフマラソンの出場費6500円。申し込み締め切りは11月15日。 応募、問い合わせは、上富田町役場(0739・47・0550)振興課内の実行委へ。
紀伊民報