80キロと190キロのお笑いコンビ・ママタルト「二人ともデブだと思ってます(笑)」
◇真空ジェシカなどの活躍で見えた『M-1』決勝 ――ここ2年は『M-1グランプリ』で準決勝まで進出していますが、お二人の感覚的にこの結果はいかがですか? 檜原:一昨年は終わったあと、決勝進出の可能性は“20%ないくらいかな……”ぐらいの感覚だったんですけど、“去年は60%くらいあるかも……”と思えるくらいの手応えはありましたね。 ――敗者復活戦はいかがでしたか? 昨年からシステムも変わりましたが。 檜原:すごい楽しかったよね。 大鶴:やっぱり、熱はすごかったですね。1対1のタイマン形式で進んでいくと、ひとネタの勢いもありましたし。一昨年はくじを引いて2番だった時点で、もうダメだっていう顔をしちゃったんで……。 ――どのくらいの時期から『M-1』を意識し始めるんですか? 檜原:去年も一昨年も、11月ぐらいに作ったくだりばっかりでしたね。ここがまだおもしろくないかも……みたいに焦って朝まで考えて詰める、とかやるのは、本当にそのくらいの時期からです。 大鶴:たしか、昨年の準決勝のネタは、準々決勝の1~2時間前に、1~2くだりくらい加えたりもしてました。大阪の準々決勝の動画見て、このままだとちょっと弱いから、これを入れるか……みたいなやりとりがありましたね。 ――お二人で『M-1』に向けての相談などもされるんですか。 檜原:いや、しっかり話し合いとかは……。でも毎年、3回戦で落ちてもいい、くらいの気持ちでいようとは言いますね。 大鶴:そうですね。あんまり気を張るのもよくないので。あと『M-1』で決勝に出たい、優勝したいっていうのも全部興味なんですよ。“決勝に行ったらどんな気持ちになるんだろう”“あの階段を降りて漫才やるって、どんな気持ちになるんだろう”っていう。それを体験してみたいんです。 ――メディアへの出演も増え、知名度が上がっていくことで、ウケ方などの変化はありますか。 檜原:日々のライブでいうと、2年前ぐらいは“もう何を言っても大爆笑!”みたいなイケイケ状態だったんですけど。最近はむしろ、おもしろいと思ってもらえたところでしかウケなくなりましたね。 大鶴:去年なんて、東京のライブでは4月から10月まで、“何をやってもウケないな……”くらいの手応えでした。 檜原:ただ、逆に地方に行ったときは、昔に比べてすごいウケるようになりました。 大鶴:「まーちゃんごめんね」で会場ドカーン! みたいな。“こんな未来あったんだ!”って驚きました。本当に川北(茂澄)さんには感謝です。 ――それこそ、真空ジェシカさんも『M-1』で決勝進出してから、一気に知名度が上がりましたよね。 檜原:そうですね、なんかイメージしやすくなりました。普段のライブから一緒に出てる人が決勝に行ったり、優勝したりする姿を見ると、自分たちも行く未来も見えるんで。 大鶴:そうですね。僕はウエストランド井口(浩之)さんが優勝して、本当によかったと思います。あの人は本当に全部チェックしてますので、はい。 ――一時期、再挑戦をほのめかしていましたが、今年はどうなんですかね。 大鶴:それが調べたら、ウエストランドさんは2008年11月結成って書いてあって! 2024の出場資格は、2009年の1月1日以降の結成なんで、もう出れないんですよ。 ――ちゃんと調べられてるんですね。 檜原:枠は減りますけど、僕はウエストランドさんにも令和ロマンにも出てもらいたいですけどね。そのほうが絶対に盛り上がるし。 大鶴:なんでだよ、『M-1』に出てる人で、そんなこと言う人いないよ? しかも、その出てもらったほうがいいっていうのは、うちらが決勝に行ってるていで、でしょ? 檜原:そうだね(笑)。 大鶴:枠が減っちゃうんだから! まあでも、ウエストランドさんも一度決勝に行ってから、準々決勝で敗退した年があって、その次の年に優勝してるから、ママタルトもまず一度、決勝に行きたいですね。 (取材:梅山 織愛)
NewsCrunch編集部