【公開30周年記念】デビッド・フィンチャー監督のトラウマ名作「セブン」4K版、1月31日からIMAX初上映
デビッド・フィンチャー監督の名作「セブン」初のIMAX上映が、2025年1月31日から期間限定で行われることがわかった。上映バージョンは、95年の全米公開30周年を記念し、フィンチャー監督自ら監修、当時のオリジナルのネガから4K修復が行われた特別版となっている。 【フォトギャラリー】劇薬トラウマ体験再び――「セブン」場面写真 フィンチャー監督が、ブラッド・ピットを主演に迎えた「セブン」は、ソーシャルメディアがまったく普及していない公開当時に、中毒性とゲーム性を兼ね備えた超問題作として、世界中で大きな話題となった。全米4週連続で興行ランキングNo.1を獲得し、興行収入は153億円を突破。日本でも興収57.8億円を記録し、世界興収は500億円を超える、空前の大ヒットとなった。 舞台は雨降りしきる大都会。刑事を続けることに疲れ果てた退職間際のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)は、赴任したての血気盛んな新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)と共に犯罪史上類を見ない“連続猟奇殺人事件”を担当することになる。はじまりは月曜日。極度の肥満の男が、絶命するまで無理矢理食べさせられ続け殺されたという事件現場には、「GLUTTONY=大食」と書かれたメモが残されていた。 翌火曜日には、大物弁護士の死体が血で書かれた「GREED=強欲」という文字と一緒に発見される。サマセットは、犯人はキリスト教の「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」のいずれかに該当する者に狙いを定めて刑を執行していることを確信。ミルズにあと5人殺される事を告げる。次の犯行を阻むため捜査を続ける2人だったが、犯人によって次第に絶望へと追い詰められていく。犯人は一体誰なのか? その真の目的とは――? いまだに熱狂的なファンを増やし続けている本作の魅力は、クライマックスに向けて加速する息つく間もない怒涛の7日間の展開と、想像を絶するラストシーン。「全てが終われば、その結末は人には理解されにくいだろうが、認めざるを得なくなる」。劇中のあるシーンの台詞の通り、観た者たちに一生忘れないほどの“劇薬トラウマ体験”を植え付け、当時の体験は全米公開から30年たった今でもまったく色あせることが無い。 賛否両論あるラストであることから、映画会社によって別案も公開前に検討されていた。しかしフィンチャー監督は、現行のラストを頑なにこだわったという逸話もあるほど。それだけフィンチャー監督の原点とも言える作品となっている。 「セブン」4K版は、25年1月31日からIMAXで上映。なお「セブン <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>」(2枚組)が、25年3月5日に発売される(価格7480円 税込)。