政治記者が見た自民党総裁選での推薦人確保の裏側【解説】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年9月20日に公開された動画でのテーマは、「激戦の自民党総裁選!新総裁は誰に?」 ゲストに産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏をお招きし、自民党総裁選の支持率や総裁選を巡る動きについて解説してもらいました。 選挙の鍵を握るのは党員票!支持率トップの石破氏は決選投票で勝てるのか?! 【このトピックのポイント】 ・推薦人確保を巡る数々のドラマを暴露! ・ここに来て勢いがある高市氏で初の女性総理誕生か?! ・支持率トップの石破氏が議員票を集めるためのカギとは?!
政治記者が見た推薦人確保の舞台裏
MC伊藤由佳莉「9月27日に投開票を迎える自民党総裁選は、ちょうど折り返しぐらいになりました」 水内茂幸氏「報道各社の世論調査などのデータを踏まえると、今のところは、高市さん、小泉さん、石破さんが上位3人の争いをしています」 自民党総裁選は、議員票と党員票で争われます。 ★候補者が9人もいるため、議員票に差がつかないと予想されています。 党員票は、全国で集計してドント方式で分けるため、1位と2位の間で数十票の差が出ることも。 党員票でこちらの3人が「ちょっと抜けている」と水内氏は解説しました。 MC伊藤「政治記者が見て、推薦人一覧で面白かったことはありますか?」 水内氏は「すごいドラマが色々あるんですよ!」と数々の舞台裏を披露。 例えば、石破派の創設メンバーだった山本有二氏は、今回は石破氏ではなく小泉氏の推薦人になり、かつて石破派に所属していた田村憲久氏も、今回は林氏の推薦人でした。 また、高市氏の推薦人は旧安倍派の人が多いですが、小林氏の推薦人に入った旧安倍派の人もいます。 林氏は岸田派、茂木氏は茂木派、河野氏は麻生派の推薦人が多く、派閥選挙はないと言いながらも、かつての仲間が集まってくる傾向はありそうです。 水内氏は「石破さんを巡るドラマがある」とコメント。 水内氏が、以前同席した石破氏と野田聖子氏の対談で、石破氏は「あなた(野田氏)みたいな人が自分の軍師というか、そばについてきてくれたら本当にいいんだけど……」と発言。 しかし「(野田氏は)今回、石破さんのところに行かずに、最後に進次郎さんのところに行く動きもあり、ドラマ満載」と語りました。 一方、旧派閥の垣根を越えて推薦人が集まっているケースも見られました。 小林氏の所には、若い人達が推薦人として集結。 加藤氏の所には、出身地の岡山県選出の衆参の議員が地域の繋がりで集まりました。 水内氏「派閥の垣根を越えて集まるのは、結構珍しく、これまでの自民党総裁選ではあまりなかった」 また、良い悪いは別にして、派閥の垣根が崩れた結果、比較的自由に動きながら集まった人達と、旧派閥の仲間内で集まった人達という「差が結構くっきりと出ているかな」と水内氏は語りました。