「新井監督は “紙一重” という言葉を4回使った」首位攻防 広島カープ vs. 阪神 大接戦(5月23日)
2点ビハインドの8回、逆転を目指すカープの打席は、この日のチーム初ヒットを放った野間がレフトへヒット。 続くのは、菊池。レフトへの打球をノイジーが後逸…、その間に野間がホームイン。4回と同じ、ベテランコンビの連打で1点を返します。 反撃の勢いは止まりません。ランナー2塁・1塁とチャンスを広げて、ここで一発出れば逆転。出場5試合連続安打中の坂倉でしたが、セカンド頭上を越えそうな打球を阪神のファインプレーに阻まれ、同点タイムリーとはなりません。 あと1点! できれば2点を―。カープ、9回ウラの攻撃。この日、すでにマルチ安打の 矢野雅哉 が、レフトへのヒット。矢野は今シーズン、2度目の猛打賞。自身、シーズン最多タイの22安打目。新井監督も「試合に出るたびに成長してくれている」とうれしさをにじませます。 首位攻防のなんとしても勝ちたい試合―。新井監督は、矢野の代走に 羽月隆太郎 を投入。そして打席には、打率4割の石原。また打った。石原のヒットの間に羽月が俊足を飛ばして3塁へ。新井さい配がずばり的中します。 期待の若鯉たちが作った大チャンスに、満を持して送られるのはもちろん、“この男”・松山竜平 。ここで阪神・岡田彰布 監督も “勝負手” 。前進守備ではなく、ダブルプレー狙いの布陣。 ああ、くやしすぎる。打球はセカンドへ―。2日連続で1点差ゲームを落としたカープ。首位攻防3連戦を1勝2敗と負け越しましたが、去年の日本一チームと最後まで手に汗握る好ゲームを繰り広げました。(広島 1-2 阪神) ◇ ◇ ◇ 青山高治 キャスター 惜しかったです。 コメンテーター 木村雅俊 さん (中国新聞社 編集委員室 特別委員) 惜しかったですね。試合後に新井監督が会見で「紙一重」という言葉を4回使ったんですよ。まさに、どっちに転ぶか…、1点入ってまたという感じだったので、カープサイドから見ると、うまくことが運べば3連勝だってできたと思うぐらい、本当に「紙一重」でした。でも、阪神にそれだけ力が近づいているともとれるので、負けましたけど、今後に楽しみが残る形だったような気がします。
中国放送
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