エンバペも続けるか? レアル・マドリードにフリーで加入し、成功を収めた選手たち
■アントニオ・リュディガー
アラバが加入した1年後、同じく最終ラインの主力として期待され、レアル・マドリード加入を果たしたのが、アントニオ・リュディガーだ。高さ、強さ、速さを兼ね備えたドイツ人センターバックは、1年目から公式戦53試合に出場するなど主力の座を確保。アラバ、DFエデル・ミリトンとともに強固な最終ラインを構築した。 2023-24シーズンはアラバとミリトンが長期離脱を強いられた関係で、シーズンを通して“フル稼働”。主に相方となったDFナチョ・フェルナンデスだけでなく、本職が中盤のMFオーレリアン・チュアメニとも最終ラインでコンビを組み、DFリーダーとして活躍した。今季のラ・リーガ、そしてCLのタイトルは、リュディガーなしには成し遂げられなかった。こう表現しても差し支えないほど、大きな貢献を果たした。
■久保建英
最後に紹介するのは番外編。2019年夏、FC東京からレアル・マドリードへ移籍した久保建英も、移籍金の発生しないフリートランスファーだった。久保はレアル・マドリードではシーズンを通して戦ったことはなく、マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェとレンタル移籍を繰り返し、2022年夏には完全移籍の形でレアル・ソシエダへ加入した。 上で紹介してきた4人とは異なり、レアル・マドリード在籍期間に成功を収めたわけではない。だが、レアル・ソシエダでの活躍は周知のとおりで、今後“白い巨人”への復帰が実現する可能性も0とは言い切れないだろう。 ここまで、レアル・マドリードにフリートランスファーで加入し、大きな活躍を披露した選手たちを紹介してきた。レアル・マドリードは、クラブの補強戦略の面からもわかるように、0円で加入する選手の母数自体があまり多くはない。それでも、近年ではアラバやリュディガーのような“成功例”が存在している。今回加入が決まったエンバペは、彼らをも凌駕するパフォーマンスで、レアル・マドリードのクラブ史に名を刻む活躍が期待される。
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