[写真]チュートリアルと一緒なら安心感があると話す又吉さん

　テレビに出してもらうようになってからも、お二人と現場が一緒やったら、何とも言えない安心感があるんですよね。知らないタレントさんがたくさんいて、不慣れな収録やったとしても「大丈夫や」と思えるんです。…これも、本当に助かりました。 　恩返し、できてないですね。どうしたらいいんですかね…。僕が何かプレゼントを持って行っても、それはそれで“得体の知れぬ感”がすごすぎて、完全に引かれるでしょうし…。 　…う～ん、なんでしょうね…。実は僕、もしこの仕事を辞めたら、カレー屋さんをやろうと思うくらい、カレーが大好きなんです。だから、機会があれば、おいしいカレーを作って、食べていただくことですかね…。 　…やっぱり、作るとしたら、そこは魂をぶつけたいんで、技巧を凝らした風変わりなグリーンカレーとかじゃなくて、オーソドックスなカレーライスでしょうね。芸人を辞めたとしても、情熱を傾けるべきものがあるんですということをお見せすることにもなりますし。 　うん、そうです、カレーですね。…いきなり“発進”したわりには、言ってる間に結構いい恩返しかなと思えてきました。うん、恩返しは、カレーです!! 　こういうところですかね、また注意されるのは（笑）。 ■又吉直樹（またよし・なおき） 1980年6月2日生まれ。大阪府寝屋川市出身。大阪・北陽高校時代はサッカー部に所属し、大阪府代表としてインターハイにも出場する。99年、東京NSCに5期生として入学。お笑いコンビ「線香花火」解散後の03年、同期の綾部祐二と「ピース」を結成する。2010年には「ピース」として「キングオブコント」で準優勝。読書家としても知られ、著書多数。初の純文学作品「火花」は3月11日に単行本化。「火花」は400字詰め原稿用紙で230枚分の中編小説。若手芸人の「僕」と先輩芸人との濃密な日々を描く。 ■中西正男（なかにし・まさお） 1974年、大阪府生まれ。大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。大阪報道部で芸能担当記者となり、演芸、宝塚歌劇団などを取材。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、芸能ジャーナリストに転身。現在、関西の人気番組「おはよう朝日です」などに出演中。