同性同士も“いいふうふ”に…パートナーシップ制度で認められた男性カップル 踏み出した平等への第一歩
谷村祐樹さん: 「いい意味でポジティブな反響がすごい大きかったです。家族や友人にも広くお伝えしたんですけど、すごく皆さんからお祝いをして頂けて、祝福の言葉をたくさんいただいて。人生のターニングポイントというか、変わるきっかけになった制度でもあるかな」 中村文亮さん: 「自分たちの中にも壁があったのかなと思いましたね。差別されるんじゃないかとか。時代の流れを感じた」
パートナーとして認められたことが、2人に自信を与えてくれた。
■“可哀そうな人たち”じゃない
2023年11月10日、松坂屋名古屋店で「私たちだって“いいふうふ”になりたい展」が開かれた。
性別を限定しない愛の形を、平等に求める展示会だ。
2人は、それぞれに宛てたメッセージを、写真ととともに展示した。展示を通して、同じ悩みを持つ人たちに“自分たちのような生き方もある”と知ってもらいたいと考えた。 谷村祐樹さん: 「どんな人でもそこに当てはまっていけるように、漢字(夫婦)じゃなくて、ひらがな(ふうふ)で表現してくださっていると思うんです。お互いが、大切に思い合ってる2人が、誰もが『ふうふ』になっていけるようになっていったらいいなと思います」 中村文亮さん: 「ひと昔前だと“可哀そうな人たち”っていうイメージがあったと思うんです、誰の中にも。でもそうじゃなくて、マイノリティでもこれだけ幸せな人たちがいて、決して可哀そうな存在じゃなくて。その幸せというのが武器になっていく時代になりつつあるんじゃないかなとすごく感じていて、それを見た人も感じて欲しいなと思います」
同性婚の権利を声高に求めるのではなく、ただ自分たちも、“胸を張って好きな人との人生を歩んでいきたい”という思いが詰まっていた。
■「勇気や希望を持ってもらえたら」差別でも壊れない絆で…
名古屋市中村区のホテルで2023年11月、2人はブライダル会社主催のSNS企画で、ウエディングフォトの撮影に臨んだ。
これまではブライダル業界に連絡することをためらっていたが、今では違う。