淡路島牛乳のパックに印刷されたカード=2024年9月13日午前10時21分、兵庫県南あわじ市、前林以恵撮影

　兵庫県南あわじ市の乳業メーカー「淡路島牛乳」は、購入者がパックの一部を切り取るとゲーム用などのカードになる試みを始めた。牛乳の消費拡大策の一環で「一度楽しんでみて欲しい」と呼びかけている。 　同社は、淡路島酪農農業協同組合の牛乳工場の事業を継承して2015年に設立された。島内78の酪農家から生乳を収集し、牛乳やヨーグルトなどを製造・販売している。 　今回の企画は、同社が牛乳パックを生かした消費拡大策をグラフィックデザイナーのミルクマイスター®高砂さんに打診し、双方で検討した結果、決まったという。同社の主力製品の「淡路島牛乳1000ml」のパックが対象になっている。 　カードの大きさは運転免許証とほぼ同じ大きさだ。表面にはポイント数が記され、他の所持者と競えるゲームができるという。 　また、カードには「淡路島」の文字が印字されていて同社製品であることが判別できる。パックのカード化の取り組みは、他の複数県でも計画されており、今後、種類が増えて収集や交換を楽しめるトレーディングカードになってほしいという。 　担当者は「カードを通じて、淡路島牛乳が地元だけでなく、より広い地域で知ってもらえるきっかけにしたい」と期待している。（前林以恵）