モジュール化で工期短縮…三菱重工業、「CO2回収装置」に新モデル
三菱重工業は小型二酸化炭素(CO2)回収装置「CO2MPACT(コンパクト)」シリーズの中型クラスに、標準設計ベースの量産型フルモジュールコンセプトを採用した新モデル4種類を追加し、同シリーズのラインアップを刷新した。顧客設備の排ガス源に最適化した装置の提案や、小型で汎用性が高いモジュール化により工期短縮を実現する。 【写真】三菱重工のCO2回収装置「CO2MPACT(コンパクト)」 今回の刷新により同シリーズは、CO2回収量が1日当たり0・3トンの「コンパクトモバイル」と、同1トン以上の「同フルモジュール」の構成となった。 今回追加したコンパクトフルモジュールは、顧客の排ガス源に応じて同1―200トンのCO2回収量の提案が可能となる。 コンテナサイズのモジュール化と、工場での事前の部材加工と、現地での組み立て・据え付けを行うプレファブ化を90%以上に拡大。設置先での現地工事の建設作業が大幅に低減され、現地での溶接工事を従来比95%削減する効果が見込める。 ラインアップ刷新により、今後、顧客のCO2回収装置の導入計画からアフターサービスまでの支援体制をさらに強化する。