学校敷地でクマ目撃 ふん、足跡残し姿消す 甲洋小(青森・おいらせ町)
青森県おいらせ町一川目の甲洋小学校敷地内で12日朝、体長約1メートルのクマ1頭が目撃された。敷地内にふんが残され、グラウンドで足跡が見つかった。付近住民から町や三沢署に目撃情報が相次いで寄せられ、町などは警戒を呼びかけている。 同校の金澤央広(なかひろ)教頭によると、クマは午前9時ごろ、校舎から40~50メートルほど離れた駐車場を歩いていた。玄関外に出ていた金澤教頭は急いで校内に避難。「気付いたらクマがいてびっくりした。すぐにいなくなった」と話した。 同校はその後、保護者に緊急のメールを配信。児童には、休み時間に外に出るのを控えるよう指示した。児童たちは親の迎えを受けて下校した。けが人はいなかった。 金澤教頭はクマがふんをしている姿も目撃。駐車場には実際にふんが落ちていた。グラウンドを調べた県猟友会東部上北支部顧問の昆元実(もとみ)さん(75)によると、体重40~50キロの若い成獣とみられる足跡があった。 三沢署には朝からおいらせ町内での目撃情報が5件寄せられた。早い時間帯には二川目、昼前には一川目、正午過ぎには深沢で目撃があり、足取りから浜近くを約3キロ南下したとみられる。同署員も深沢で見ており、夕方まで付近をパトロールした。 今月に入ってから、おいらせ町北隣の三沢市でも住宅街などで目撃情報が相次いだ。