あまつの実践する2.5次元グラビアとは？

　ところで、あまつを語るうえで外せないキーワード「2.5次元」とはどういうものだろうか？　舞台やミュージカルの世界では、アニメ・漫画（2次元）を原作とした作品を生身の人間（3次元）が再現する2.5次元と呼ばれるジャンルがある。しかし、あまつの実践する2.5次元グラビアは若干ニュアンスが異なるようだ。 「フィクションみたいな存在になりたかったんですよ。この世のものとは思えない、絵画的な美しさ。実在するのかしないのかもわからないミステリアスな存在。昔は自分の写真をアップすることはあっても話すことはなかったし、浮世離れしたテイストを狙っていたんですね。でも活動範囲を広げてもっとファンの方たちと交流してみたくなり、現実感を打ち出すために“あまつ様”から“あまつまりな”に改名したんです」 　クルクルと変化する表情も、あまつの大きな魅力だ。ときにアンニュイに、ときに天真爛漫に、ときにセクシーに……。写真集のページをめくるだけで一緒に旅しているような気分になり、ドキドキしてしまう。 「表情とか表現力は、撮られるようになってからずっと力を入れているポイントなんです。レンズの向こうにいる人を意識しながら表情作りをしているので、そこで想像力を膨らませていただけたらうれしいですね。昔に比べて笑顔が多くなったのは、私にとって大きな変化。それも自然な素の姿を出せるようになったからなんでしょうけど」 　気鋭のグラビアアイドル兼コスプレイヤーは、決して進化を止めない。記事後編では今までのキャリアを総括しつつ、ミステリアスなキャラクターの深層部分に迫る！