普通にしてても「怒ってる」「にらんでる」と言われる… その理由は「眼瞼下垂」だった?現役の形成外科医が描くリアルな医療現場に大反響【漫画家に訊く】
普通にしてても「怖い」「にらみつけてる」と言われることがある。それは眼瞼下垂(がんけんかすい)かも?眼瞼下垂とは、筋肉や神経の問題によって瞼が完全に開いていない状態。頭痛や肩こり、目の痛みなどのトラブルが起きることもある。今回は、現役の形成外科医の中村まさる(@MI_PRAS_Masaru)さんが「マイナー外科である形成外科をもっとみんなに知ってもらいたい」と、形成外科の視点から描く医療漫画を紹介するとともに、漫画を描くことになったきっかけやシリーズ全体の話を聞いた。 【漫画】理由は?本編を読む ■眼瞼下垂によって起こる顔のトラブルが解消! 7.7万のいいねがついた形成外科漫画 本作の作者の中村さんは、「自分自身医者になる直前まで『形成外科とはなんだ?』『どんな病気を治せるんだ?』ということを知らなかったので、こういったことがより広く広まれば治療機会を広められるのではないかと思い『形成外科紹介漫画』を作ってみよう!と思った」と本作を始めたきっかけを語ってくれた。 当時、医学生だった作者は、福満しげゆき先生の「僕の小規模な生活」に感銘を受け、自分もエッセイ漫画を描いてみたいと感じ、独学で漫画を描き、医学生の視点を盛り込んだエッセイ漫画を「モーニング」に持ち込みしたこともあるそうだ。 作者は、これまでに整形外科の治療をテーマにした漫画を数多く手がけており、これらの作品に対して「『形成外科をもっと広く知ってもらいたい!』という自分の空想が少し形になったみたいで、とてもうれしい。医療者の間でも形成外科について広く知られていないので、形成外科の存在を、そして形成外科で治せる病気について知ってもらいたい。医学生、研修医の先生にも広まり形成外科人口が増えることを願ってます(笑)」と自身の活動の意義も語ってくれた。 医療系漫画を描く際、作者が特に気をつけていることは、「医療情報であるため『間違いがないように』というのが一番気をつけていることです。漫画である以上、話の展開のために大仰に演出することはしばしばあるとは思いますが、そのために情報の正確さが歪まないように気をつけています。あとは疾患の紹介もしていく以上、罹患患者さんが読んで不快にならないようには気をつけていきたい」と語る。そんな作者のこだわりが詰まった本作を、ぜひ読んで欲しい。 取材協力:中村まさる(@MI_PRAS_Masaru)