「リニア開業時期の変更、ショック受けた」と長野県知事 JR東海社長とのトップ会談で
このほか、工事における安全確保や、発生土、要対策土への対応、工事による環境影響や地域負担の軽減について意見を交わした。
長野県知事とJR東海社長によるトップ会談は2017年から計8回開いたが、いずれも原則非公開。冒頭のみを公開していた。今回、県は全面公開を提案。JR東海が了承した。
リニア中央新幹線
JR東海が計画する東京、名古屋、大阪を結ぶ路線。磁力で約10センチ浮上して走る車両を使い、最高時速は約500キロ。東京・品川から名古屋までを最速40分、大阪までを67分で結ぶ。神奈川、山梨、長野、岐阜各県に途中駅を設け、品川―名古屋間の約286キロを先行開業する計画で、2014年に工事に着手した。だが、静岡県がトンネル掘削による環境への悪影響を懸念し、静岡工区の着工に反対。JR東海は3月、当初目標としていた2027年開業の断念を表明した。