「イスラエルの襲撃怖い」 ガザへの物資輸送を拒むパレスチナ人運転手も
ガザへの支援物資搬送に抗議するイスラエルのデモ隊が、トラックから支援物資を道路へ投げ捨てた問題で、パレスチナの運送業者は5月14日、輸送団の安全を心配していると述べた。恐怖のため、ガザに物資を運ぶことを拒否している運転手もいるという。トラックの荷台が壊され、窓ガラスが割られ、殴られた運転手もいたもよう。輸送に関わる現地貿易協会全体の損害は3億円を超えたと、ある業者は話した。 イスラエルのデモ隊が13日、ガザへの支援物資搬送に抗議してトラックから支援物資を道路へ投げ捨てた問題が、ガザ住民だけでなく運送業者にも損害を与えている。 イスラエルのデモ隊がトラックを大破させた翌日、パレスチナの運送業者はガザへの援助物資輸送団の安全を心配していると述べた。 SNSの動画には、タルクミヤ検問所でデモ隊が支援物資を投げ捨てる光景が映っていた。 ヘブロン食品貿易協会の代表は、イスラエル軍兵士がデモ隊の行為を傍観していたと証言。 ヨルダン川西岸の運送業者組合のアデル・アメルさん 「私たちが検問所に行くと、ロータリーにユダヤ人入植者がいるのを見て驚いた。 入植者は車を傷つけ、トラックからタイヤを外し、トラックの荷物を地面に投げ捨てた。 私たちは、捨てられた支援物資の一部を集め、ブルドーザーに乗せて羊の牧場に送った。 15台ほどのトラックが被害を受けた。荷台が壊され、窓ガラスが割られ、殴られた運転手もいた。 支援物資の一部が投げ捨てられ、ヘブロン食品貿易協会全体の損害は約3.1億円に上る」 恐怖のため、ガザへの物資運搬を拒否している運転手もいるという。 13日のトラック襲撃への関与を主張する集団はハマスに物資が届くのを阻止するためだったとし、イスラエル政府がハマスに「贈り物」をしていると非難した。 パレスチナと人権団体は、イスラエル軍と警察が意図的に介入を怠っていると批判している。