【天皇賞・秋】充実期を迎えたレーベンスティール!指揮官が語る現状
天皇賞・秋 レーベンスティール 田中博康調教師 ――エプソムカップに続いて、前走のオールカマーも制して重賞連勝を挙げました。レースを振り返ってください。 【天皇賞・秋】出走馬格付けバトル!豪華「G1馬6頭対決」を制した究極の1頭 田中博調教師(以下、田):中山芝2200はこの子にとって少し難しい舞台だと思っていましたし、内めの枠を引いたことで更に難しさが増したかなと思いましたが、ジョッキーがとても上手に乗ってくれました。クリストフも、スタートからゴールまで気を抜けるところは無かったと思います。 ほんの少しの差で着順が変わっておかしくないような難しいレースだったと思いますし、逆に言うとそこをしっかり勝てたことでこの子の強さが際立ったレースだったと思います。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 田:前走後はノーザンファーム天栄へ放牧に出しました。レース間隔が短かった新潟大賞典からエプソムカップへ向かうときと同じ流れで、牧場へ2週間くらい短期放牧に出して目標から逆算して帰厩しました。 ――中間の調整のテーマは。 田:今回はこれまでで1番相手が強くなると思うので、今までのレベル以上に動けるように、調教の中身を充実させることが大事だと考えています。もちろん折り合い面にも気を使って調整していますが、そこはクリストフが乗り慣れていますからね。それよりも、強敵相手でもしっかり戦えるような中身作りに主眼を置いています。 ――調整過程の手応えはいかがですか。 田:1週前追い切りを見ても、この子にとって良い動きだったと思いましたが、初めてこの子の調教に乗ったクリストフにすると、行こうかと思ったときに2、3完歩タイムラグがあってその点が気になるという話だったので、そこは厩舎としても気を付けていきます。スピードに乗ってからはしっかりした動きでしたが、まだ途上なのかなという感じはするので、レースまでにもう1段、2段と上げていければと思います。 ――前走時と比較して状態面はどのような印象をお持ちですか。 田:前走もコンディションは良かったですし、今も良いコンディションです。先ほど話したように今回は相手が一段と強くなりますから、ここから更に状態を上げていきたいです。 ――東京芝2000は初めてになりますが、舞台適性の見通しは。 田:東京は1800でしか走っていませんが、2000に延びても問題ありません。すごく距離が延びるのは良くないと思いますが、1ハロン延長なら大丈夫です。何よりワンターンのコース形態が魅力ですね。 ――厩舎としても初めての天皇賞秋参戦です。レースに向けて意気込みをお願いします。 田:天皇賞秋は芝中距離の王道というか、スピード、スタミナ、コントロール性など様々な要素が試されるとても難しいレースです。秋はジャパンカップや有馬記念といったビッグレースもありますが、そのなかでも天皇賞秋は価値があるレースだと思っています。参戦できることを嬉しく思いますし、良い結果を出したいです。
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