イヌと家族専用の航空会社「バークエア」が初フライト、気になる運賃は
イヌとその家族専用の航空会社「バークエア」のニューヨーク発ロサンゼルス便が、5月23日に就航する。マット・ミーカー最高経営責任者(CEO)は、大型犬のグレートデンと一緒に長距離旅行ができなかったことがきっかけで、この航空会社の設立を10年かけて実現。「イヌたちをファーストクラスに、人間はビジネスクラスに」がモットーだ。人とイヌ1匹のチケットは国際線で片道8000ドル(約125万円)だが、将来的に路線を増やし、価格を下げる意向だ。 この旅客機ではコーギー犬のビリーのように、イヌたちがファーストクラスに乗っている。 「イヌたちをファーストクラスに、人間はビジネスクラスに」――イヌとその家族専用の新航空会社、「バークエア」の使命だ。 NY発ロサンゼルス便の初フライト。あらゆる大きさのイヌとその家族が顧客だ。 マット・ミーカーCEOは、愛犬のグレートデンを旅客機に乗せるのに苦労し、このアイデアを10年かけて実現した。 バークエアのミーカーCEO 「グレートデンと一緒に長距離旅行ができなかったので、同じくらいの大型犬がバッグや貨物室の中ではなく家族の一員として快適に旅行できる、そんな航空会社を作りたかった。イヌの不安やストレスを和らげ、機内で最も快適に過ごせるよう、すべてをイヌ基準に合わせている」 「ドッグファースト」のフライトにするため、ラウンジはおやつでいっぱい。チェックインは迅速だ。子犬のための機内スパやイヌ用シャンパンなども提供。 1便につき10枚のチケットを販売し、10頭のイヌを乗せるのが目標。人間は15人まで搭乗できる。人とイヌ1匹のチケットは国際線で片道8000ドル(約125万円)、国内線で6000ドル。 ミーカーCEOによれば価格は将来的に下がる可能性がある。 「今はまだ赤字だ。将来的に、価格を下げコストを減らす、明確な道筋が見えている。そのためには規模を拡大し、路線を増やす必要がある。だから、需要があるかどうかを見極められる路線から始めたかった」 現在の路線はNY、ロサンゼルス、ロンドン間。路線拡大の希望が1万5000件あったため、パリ、ミラノ、シカゴ、シアトルなどの追加を検討中だ。 「子どもと一緒の旅行のように家族全員で旅行したいという、全ての人たちに届くことを願う」