青森・田舎館村長に品川新一氏 新人4人の争い制す
任期満了に伴う青森県田舎館村の村長選は27日投票が行われ、前村議で無所属新人の農業品川新一氏(72)が1842票を獲得し、いずれも同じく前村議で無所属新人の無職浅原尚子氏(52)、農業鈴木孝一氏(69)、保育園理事長鈴木和久氏(67)を下し初当選を果たした。投票率は71.41%で、前回を0.44ポイント上回った。 村議会議長を辞して立候補した自民党村支部長の品川氏は、小中一貫9年制の義務教育学校実現をはじめ教育、健康、農業、観光、環境をテーマにした公約で選挙戦を展開。28日午前1時10分ごろ、同村十二川原の事務所で待機していた品川氏の元に当選確実の知らせが入ると、支持者や近隣市の市議ら約20人が同氏を囲んで歓喜に沸いた。「もっと接戦になると思っていた」と感極まった様子の品川氏は「大変ありがとうございます」と深々と一礼。「現村政を維持しながら、自分の掲げた公約を村民の皆さんと一緒になって実行したい。一生懸命頑張る」と決意を語った。 浅原氏は子ども・子育て世代の支援や共生社会の実現などを訴え、若さを前面に打ち出したが及ばなかった。28日午前1時10分ごろ事務所で敗戦の弁を述べ「このような結果になり全て私の力不足で申し訳ありません。5日間、悔いなく選挙戦ができたのは皆さんのおかげのひと言で、本当にありがとうございました」と言葉少なだった。 鈴木孝氏は農地の大型区画化や道の駅いなかだて整備といった各産業の活性化などを訴えた。同村東光寺の事務所で「すみませんでした」と何度も支援者に頭を下げ、報道陣の取材に「私の力不足。(今後の政治活動については)これで終わりたい」と語った。 前回村長選に続き2度目の挑戦だった鈴木和氏は、村議通算5期、議長経験などをアピールした。同村川部の事務所で「自分の不徳の致すところ。一生懸命やってきたが、今後とも村のためになるようなことを引き続きやっていきたい」と述べた。 【開票結果】(選管最終) 当選 1,842 品川 新一 72 無新 1,029 浅原 尚子 52 無新 855 鈴木 孝一 69 無新 663 鈴木 和久 67 無新 ▽有権者数 6,250 ▽投票率 71.41% ▽投票者数 4,463 ▽有効 4,390 ▽無効 73 ※案文票は小数点以下切り捨て