オリックス・福永奨「夢先生」として小学生たちに授業 「僕もまた頑張ろうと」
オリックス・バファローズの福永奨捕手(25)が18日、神奈川県大和市立草柳小学校で行われたJFAこころのプロジェクト「夢の教室」に参加し、夢先生として小学生たちに授業を行った。
JFAこころのプロジェクト「夢の教室」は、日本サッカー協会(JFA)が主催する取り組み。様々なアスリートの方々を特別講師「夢先生」として迎え、「夢を持って努力することの大切さ」や「協力することの大切さ」を子どもたちに伝える教室である。 前半は小学生たちとキャッチボールなどでふれ合い、交流を深めた福永捕手。後半は教壇に立ち、夢先生として熱弁を振るった。 授業では自身の野球人生を話しつつ、目標を持ちながらプレーしていたことを伝えた。高校時代は「神奈川県優勝・甲子園出場・プロ野球選手になる」という3つを目標に掲げ、見事に神奈川県優勝・甲子園出場を達成。ただ、「今のままプロに行ったら活躍できない」と感じ、高卒でのプロ入りはせずに国学院大へ進学したと言う。 大学では「同期よりもいい順位でプロの世界に入ること・体育の免許を取る」という2つの目標を掲げた。しかし、大学では活躍できない時期が続き、3年秋にレギュラーを獲得したものの、結果を残せなかった。 そんな中で大切にし始めたことが、自分自身と向き合うこと。栄養学を勉強し、朝食、昼食、晩食の写真を先生に送り、体づくりのアドバイスを受けた。さらには心理学の先生にも相談し、毎日日記を書くことにも取り組んだと言う。 その結果、4年時にはチームが春秋連続でリーグ優勝し、自身も注目される存在に。ドラフトではオリックスから3位指名を受け、見事に夢を叶えた。 今回、福永捕手が伝えたかったキーワードは、「目標・友情・挑戦」。明確な目標を持つこと、友情や協力があったからこそ今があること、挑戦することで努力や継続力が生まれることを、未来のある小学生たちに向けて伝えた。 授業後に福永捕手は、「僕自身すごい楽しかったですし、小さな夢とか趣味とか、僕の話を聞いてくれて持ってくれたら嬉しい。僕もまた頑張ろうと思えるきっかけになったので、貴重ないい時間でした」と語った。 また、担当した小学生たちについては「すごい接しやすい子どもたちで、賑やかなクラスだったので、僕自身やりやすかったです」と充実した様子だった。
ベースボールチャンネル編集部