日証協会長「残念であり誠に遺憾」、MUFG傘下の銀証連携違反
(ブルームバーグ): 日本証券業協会の森田敏夫会長は1日の記者会見で、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社が、顧客情報共有に関する規制違反などで金融庁から行政処分を受けたことについて、「残念であり、誠に遺憾に感じている」と述べた。
森田会長は「リーディングカンパニーでこうした事態が発生したことは重く受け止めざるを得ない」と指摘。「処分内容を厳粛に受け止め、改善、再発防止に取り組み、信頼回復に努めていただきたい」と述べた。
また、顧客の同意を得ないまま銀行と証券間の情報共有を禁じる「ファイアウオール規制」を緩和した際に求められた顧客情報の管理強化などといった弊害防止措置については、原則的な内容になっているとして、より明確なルールを示すことが必要だとの考えも示した。
金融庁は6月24日、MUFG傘下の三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券に対し、顧客企業の情報を無断で共有したなどとして金融商品取引法に基づく業務改善命令を出したと発表した。
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Nao Sano, Yui Hasebe