スタントンがヤンキース歴代3位に並ぶPS通算18号 ファンからは「ルースやマントルの時代はWSだけだった」と反発も
◇30日(日本時間31日) ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(ニューヨーク) ◆デコピン、トロフィーに「お手」ちょこん【写真】 ヤンキースは地元のワールドシリーズ(WS)第5戦に逆転負けし、1勝4敗で敗退。松井秀喜さんがシリーズMVPを獲得した2009年以来15年ぶり28度目の世界一はならなかった。アーロン・ジャッジ外野手(32)は1回に右翼席へ待望の今WS1号先制2ラン。さらに3回は、ジャンカルロ・スタントン外野手(34)が右翼へ今WS3号ソロを放った。 ジャッジのPS通算16本塁打はベーブ・ルース(15本)を抜くヤンキース歴代5位に浮上。スタントンの同18本は、ミッキー・マントルに並ぶ3位となった。1位はバーニー・ウィリアムズの22本で、2位はデレク・ジーターの20本だ。 ヤンキース選手のPSアーチ数が多い歴代トップ10を比較すると、ルースに次ぐ7位はヨギ・ベラとレジー・ジャクソンが12本で並び、以下はルー・ゲーリッグ、ジョー・ディマジオ、ビル・スコーロンの3人が8本で並んでいる。 PSの本塁打率を比較すると、トップはスタントンの「8・4打数に1本」。これにルースの同8・6打数が続き、この2人だけが1桁と別格だ。以下はマントル(12・8打数)、ジャッジ(13・8打数)、ゲーリッグ(14・9打数)、スコーロン(16・6打数)、ウィリアムズ(21・1打数)、ベラ(21・6打数)、ジャクソン(23・4打数)、ディマジオ(24・9打数)、ジーター(32・5打数)。 だが、SNSのファンからは「ルースとマントルの時代、PSはWSのみだった。いまの時代(PSは最大4ステージ)ならば、2人が何本打ったと思っているんだ」「もっと現実的なデータは、WSの本塁打の比較だ」との反論が相次いでいる。 では、前出の選手たちのWSのアーチ数を上から順に並べると、マントル(18本)がルース(15本)を抑えてトップ。以下はベラ(12本)、ジャクソン(10本)、ゲーリッグとディマジオとスコーロン(8本)、ウィリアムズ(5本)、ジーター(3本)、スタントン(2本)、ジャッジ(1本)となる。 そして、WSの本塁打率は、上から順にルース(8・6打数に1本)、ジャクソン(9・8打数)、スタントン(10・5打数)、ゲーリッグ(14・9打数)、スコーロン(16・6打数)、マントルとジャッジ(18打数)、ベラ(21・6打数)、ディマジオ(24・9打数)、ジーター(52打数)。 WSの本塁打率に限ればルースがスタントンを逆転し、さらにジャクソンがスタントンを抑えて2位に食い込み、愛称『ミスター・オクトーバー』の面目躍如となっている。 メジャー全体を見渡しても、WSの通算アーチ数トップ3は前出のマントル、ルース、ベラだ。通算4位にはドジャースのデューク・スナイダー(11本)がランクインし、本塁打率も12・1打数と高い。また、ゲーリッグ、ディマジオとスコーロンに並ぶ歴代6位(8本)にオリオールズのフランク・ロビンソンが顔を出し、本塁打率は11・5打数を誇る。(写真はAP)
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