脳卒中の後遺症に悩む人同士 花を通じ交流会 リハビリの経過語る 福島市
福島県の福島、郡山両市で脳卒中に特化したリハビリ事業を手がける「Bright(ブライト)」は18日、脳卒中の後遺症に悩む人同士が花を通じて交流できる教室を福島市笹谷店で開いた。 Brightは脳卒中に特化した県内初のリハビリ施設として、2022(令和4)年11月に笹谷店を開業。昨年5月、郡山市に方八町店を設け、2店舗を展開している。発病後の思いなどを共有できる場にし、社会復帰につなげてもらおうと初めて企画した。 店舗マネージャーの高根大地さんは運営を通じ、リハビリに励みながらも後遺症に悩み、周囲に心を閉ざしてしまう人が多いことや交流の場が少ない現実を実感した。福島市の生花店「ゆきフラワースクール」で社長を務める伊藤幸子さんが社会貢献活動として、盲学校などで花を使った出前授業を開いていると知り、協力を打診。Bright利用者らが集える教室の企画につなげた。 18日は利用者とその家族の約10人が参加した。伊藤さんから花を生けるコツを聞き、白のバラやピンクのカーネーションなどを使い、思い思いの作品を作り上げた。作品完成後、互いのリハビリの経過や趣味などを語り合った。
伊藤さんは「花に癒やされて、心から前向きになってほしい」と参加者のさらなる回復を願った。高根さんは「今後も交流できる場を設けたい」と企画の継続に意欲を見せた。