元ゴールドマンのパートナー、PEファンドに1300億円調達目指す
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループの元パートナーで、独立してプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社を設立したジョー・ナタウリ氏は、初の女性ノーベル賞受賞者の故マリー・キュリー氏の名を冠したファンドで最大8億5000万ドル(約1300億円)の資金調達を目指している。
今週の規制当局への提出書類によると、「インビディア・キュリー・ファンドI」は、大手機関投資家に対象にマーケティングを行っている。事情に詳しい関係者によると、同ファンドはすでにいくつかの投資コミットメントを得ており、来年中には資金調達を完了する見込み。
7月に米証券取引委員会(SEC)に登録したナタウリ氏の会社、インビディア・キャピタル・マネジメントは、登録書類によると、北米のヘルスケア分野の4つの領域に焦点を当てる。4つの領域とは、医薬品アウトソーシング、消費者主導型ヘルスケア、プロバイダー・アウトソーシング・サービス、テクノロジー。
インビディアは申請書類で「ヘルスケアは投資対象として魅力的な分野だ」とし、「業界の追い風が強いこと、資本に対する潜在的なリターンが大きく、景気循環の影響を受けないこと、マクロ経済状況とは無関係に過去に成長を遂げてきたこと」を理由に挙げている。
プレキンによると、ヘルスケアをターゲットとする新規のPEファンドの数は、バイアウト業界が615のファンドを立ち上げ、約810億ドルを集めた2021年以降、減少している。24年の最初の10カ月間には業界全体で131の新規ファンドが約380億ドルを集めた。
フォーチュン誌は先に、インビディアの資金調達について報じていた。
ナタウリ氏はゴールドマンで17年間勤務し、直近ではプライベートヘルスケア投資部門のグローバル責任者を務めていた。同氏は昨年12月に退社し、インビディアを設立した。
原題:Ex-Goldman Partner Jo Natauri Seeks $850 Million for PE Fund (1)(抜粋)
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Miles Weiss