2024年ゴルフ川柳コンクールで惜しくも入選を逃した作品を紹介!【#2】
「週刊ゴルフダイジェスト」の2024年5月28日号では、今年のゴルフ川柳コンクールに惜しくも入選を逃した作品を紹介している。応募状況について担当している妙齢編集A子曰く「諸般の事情により野球ネタが少ないという“大人の事情”がありながらも大盛り上がり」とのことで、紹介しきれなかった良作を「みんゴル」読者にもお届けしよう! 【全2回中2回目】
A子 ほんじゃ、一変してロマンチックに。 ◆ その距離計 二人の距離は 測れるの? (栃木県 しんたろ 43歳) A子 きゃあきゃあ。これは2サムで回ってるわね。 R太 妄想タイムが始まりました。 A子 で、最近ゴルフファイブで買ったご自慢の距離計を取り出す。もちろんレーザー式で、「測るのはキミとの距離だ」なんつって、焦点を彼女に合わせるポーズを取る。 R太 「僕の狙いはピンじゃない。キミだ」って。 A子 げげ、気持ち悪い。冷静に考えたら怖いじゃないの。昔、ヤクルトの吉井理人投手がマウンドでレーザーポインターのような光線を当てられた事件を思い出すわ。これは、場合によっては暴行罪になるんじゃなかったかしら。 R太 この人は一体、いつごろから野球を見ていたのだろう。 A子 確か、広島市民球場では外野守備についていた金本知憲がBB弾を当てられたこともあったはずよ。 R太 広島市民球場の頃も余裕で見ている。 A子 権藤、権藤、雨、権藤……の頃は、まだ見ていないわ。 R太 もはや何を言っているかわからない。 A子 帰ってお父さんに聞きなさい。大洋で権藤博が連投していたときの話よ。 R太 うちの父は52歳ですが大丈夫でしょうか。 A子 何だかめまいがするわ。 ◆ 若造に 一人カートを 乗っ取られ (京都府 笑山 80歳) A子 私と愉快な仲間たちがせっせと刻んでいるときに、一人300ヤード近くかっ飛ばし、カートの運転に専念しているヤツがいるー! R太 いいじゃないですか、回しときますよ。 A子 何よその言い方。ゲ・ン・カ・イだわ坊や、イライラするわー。 R太 ……。 A子 中森明菜の「十戒」の真似しただけよ。さあ、ツ・ギ行くわ坊や、さっさとしてよー。 R太 この人、普段、私は宇多田ヒカル世代とか言ってるけど、さては中森明菜世代……。だいぶサバ読んでるな。 ◆ 風読めず 芝も読めずに サバを読む (埼玉県 木村隆夫さん 73歳) A子 そうよ、サバを読むなら年齢だけ。スコアのサバ読みは厳禁よ! R太 年齢のサバ読みはしれっと認めた……。 ◆ 八十路越え 腰のスコアも ゴキ誤記し (東京都 まこっちゃん 77歳) A子 でも、時にスコア誤記は起こっちゃう。だって……八十路なんだもん。 R太 腰はお大事に……。 ◆ 手術して ラウンド目指し リハビリし (神奈川県 Tosh 73歳) ◆ 退院日 ゴルフはいつから できますか? (神奈川県 Tosh 73歳) R太 え、入院!? A子 ゴルフのことを聞いているんだから、こういう方は大丈夫よ。「主治医も笑って答えてくれま した」と書いてある。多分、主治医もゴルファーよ。「ちょっとだけよ、あんたも好きねえ」みたい な感じと予想。 R太 そうですか。 A子 今、加藤茶の名台詞入れたんだけど。 R太 ??? A子 「あんたも好きねえ」知らないの? ヤダーーー。あ、ドリフよりひょうきん族派だったのか な? R太 ド・リ・フ? A子 じゃあ、次、行ってみよー。 ◆ チップイン 打数はともかく 誇らしげ (熊本県 古田哲也さん 72歳) R太 嬉しいですよね、チップイン。 A子 私もある。チップインダブルパー。「これが入らなかったら一体、何打だったのか」と思ったものよ。 ◆ 池越えと 言うが池にも 届かない (大阪府 減点パパ 65歳) R太 むなしく響くキャディさんのアドバイス。 A子 「はい、わかりました」と言いつつ、心の中では「そんなの関係ねえ」と。 R太 はい、オパピー。 A子 えっ! やっと今日初めて会話のキャッチボールができたというか、私のグローブがパンと音を立てたというか。キャッチボールは相手の胸を狙うというか、すべての基本はキャッチボールにあるというか。 R太 野球の真髄を語り出したぞ。 A子 近年、特にアメリカでキャッチャーに求められる「フレーミング」ってどうなのかしら? 私は谷繁元信のビタ止めが大好きなんだけど。 R太 ベースボールと野球の比較を始めたぞ。 A子 メジャーだけがすごいっていうワケでもないと思うのよ。日本のプロ野球も超ハイレベルなのは、昨年のWBCでの日本チーム優勝でも証明されたでしょう。だから、筒香嘉智には胸を張って横浜でプレーしてほしいと思うの。横浜には生きのいい若手、度会隆輝もいるから筒香と切磋琢磨してほしいわよね。 R太 この人、ただの野球ファンだ。 ◆ ゴルフ場 走る叫ぶの 二刀流 (千葉県 つちのこ 59歳) ◆ ホームラン わたしのバンカー 大谷級 (石川県 前進4打 58歳) A子 「ファー」と叫んだら、お次はアイアン3本を持って走る走る。時に、グリーン周りでのホー ムランも辞さないわ。 R太 結局、野球の話をしたいんだな。しかし、今年のオオタニサンは二刀流ではありませんよ。打 つほう専門。 A子 ……。 ◆ チョコレート 毎回あげるが 愛じゃない (宮城県 パンキー太朗 66歳) R太 チョコレートって……。最初の話に戻ってる。某通訳による巨大チョコレートが……。 A子 ふっふっふ。逆算よ、逆算。最初からここを狙ってのゴルフ川柳アンコール劇場。 R太 えっ! A子 人生には坂が3つある。上り坂と下り坂と「まさか」よ。 R太 オオタニサンは3つめの坂に。 A子 そうよ、まさかの展開よ。でも、大丈夫。オオタニサンもワタライサンもマンナミサンもツツゴウサンも、みんな大丈夫なの。 ◆ 栄光は カップの先に 待っている (神奈川県 アクアパパ 55歳) A子 真っすぐ強めでいいのよ、野球も人生も。 R太 あの、ゴルフは……? A子 おっと忘れてた。パットはしっかり打つこと。じゃないと入らないの。 R太 今回は、何だかまともな締め方だな。 A子 また、嫌な言い方して。坊や、イライラするわー。 R太 明菜ちゃーん! A子 皆さん、また来年、お会いしましょう!
週刊ゴルフダイジェスト