【情報提供を呼びかける父親の泰晴さん（左）と母親の美千代さん＝伊勢市船江のミタス伊勢で】

　【伊勢】三重県の伊勢市で平成10年、当時24歳の雑誌記者、辻出紀子さん＝津市一志町＝が勤務先を出たまま行方不明になってから26年となった24日、両親や伊勢署員らが、伊勢市船江の商業施設「ミタス伊勢」で情報提供を呼びかけた。 　辻出さんは平成10年11月24日午後11時ごろ、勤務先の出版社を退社後、近くの駐車場に車を残したまま行方不明になった。県警はこれまで、延べ約3万7900人の捜査員を投入し、先月末までに計105件の情報が寄せられたが有力な手掛かりはないという。 　この日は、父親の泰晴さん(77)と母親の美千代さん(75)、伊勢署員らが、辻出さんの特徴などを記載した顔写真入りのチラシ3千枚とチラシ入りのマスク千枚を配った。 　泰晴さんは「今後、いろんな状況が変わり紀子が出てきたら本当にうれしい。そんな日が来るか分からないが体力が許す限り頑張っていきたい」、美千代さんは「どんな形でも一度抱きしめてあげたい。もう26年たってしまったが、どんなささいなことでもいいので情報をお願いします」と話した。

【情報提供を呼びかけるチラシを持つ伊勢署員＝伊勢市船江のミタス伊勢で】

　情報提供は伊勢署＝電話0596（20）0110＝へ。県警Webサイトやユーチューブ、X（旧ツイッター）でも情報提供を呼びかけている。