【新潟大賞典】快逃Vヤマニンサルバム 光ったサウスポーぶりと斎藤新の好騎乗「馬を信じて追うだけでした」
[GⅢ新潟大賞典=2024年5月5日(日曜)4歳上、新潟競馬場・芝外2000メートル] 5日の新潟メイン・GⅢ新潟大賞典(芝外2000メートル)は、斎藤騎乗で7番人気の伏兵ヤマニンサルバム(牡5・中村)が逃げ切り勝ち。直線で猛追したキングズパレスをハナ差抑えて重賞2勝目を挙げた。勝ち時計は2分00秒1(良)。 前半5ハロン通過61秒6は、前日の3歳未勝利とコンマ5秒しか違わない緩ペース。これを見逃さず、大外枠から果敢にハナを主張したヤマニンサルバムと斎藤のコンビが見事に勝利をもぎ取った。 斎藤は「サルバムの力を出し切ってうまくエスコートができれば勝てると自信を持って乗りました。大外で内を見ながらで、ペースも遅く番手に控えると(ハミを)かむような流れだったのでハナを選択しました」と瞬時の判断でハナを切ったと説明。それも新コンビを組んだパートナーに力があるからこそだと振り返り「追い出しての反応も良く馬を信じて追うだけでした。ハナでなくても競馬ができるし、自在性があるのでこの先もまだまだ活躍できる」と今後のさらなる飛躍の可能性を示唆した。 当レースは不良馬場の昨年こそ7着だったが、2走前のGⅢ中日新聞杯(中京)に続いて重賞2勝目。鞍上の好プレーやもっかの充実と同時に、全7勝を左回りで挙げるサウスポーぶりも光った一戦だった。
立川 敬太