<最高の花道へ―’22センバツ・東洋大姫路>支える人たち 選手たちの心身ケア スポーツトレーナー 高橋洋介さん /兵庫
◇夢舞台「楽しんでほしい」 スポーツトレーナー・高橋洋介さん(55)=姫路市 東洋大姫路の練習前後のウオーミングアップやストレッチの指導のほか、けがをした選手のリハビリを担当するスポーツトレーナー。2000年のセンバツから甲子園に出場するたびにチームに帯同した。今年はグラウンドや宿舎に通って選手たちをサポートする。 理学療法士の資格を持ち、姫路ハーベスト医療福祉専門学校で教員を務める。21年の東京オリンピックでは、日本武道館で柔道の医療スタッフとして従事した。 チームに携わるきっかけは1999年、当時勤めていた整形外科を選手が受診した縁で、グラウンドを訪れたことだ。練習中は厳しい藤田明彦監督が、陰では選手一人一人の体調を心配し、愛情を持って指導している姿に心を打たれ、サポートを決意。以降、休日のたびにグラウンドに足を運んでいる。 岡部虎尉主将(2年)は小学生の頃から、高橋さんが現在も働く整形外科でリハビリを受けてきた。甲子園出場を「あの小さかった子の夢がかなって良かった」と自分のことのように喜び、「甲子園で好きな野球をできることに感謝して、揺れるような歓声やプレーに集中する時の静けさを体感し、楽しんでほしい」と選手たちにエールを送る。 〔神戸版〕