「マツモト」「マツムラ」…「マツ」がつく名前で市役所職員を名乗りATMへ誘導 警察が銀行員に特殊詐欺被害防止の講習会
10日午後、大阪府吹田市の池田泉州銀行江坂支店では、大阪府警吹田署による特殊詐欺被害防止の講習会が行われ、周辺の支店長らを含むおよそ20人が参加しました。 吹田署管内では去年に引き続き、今年も特殊詐欺の被害件数が府内でワースト一位になっていて、講習会では川畑慶和署長が管内で相次いでいる還付金詐欺グループ「松グループ」の犯行手口や防止策について説明しました。 独自の分析によると ●「マツモト」や「マツムラ」など「マツ」がつく名前で吹田市役所の職員を名乗る ●「累積医療費の還付金が返金される」という誘い文句でATMへ誘導する ●丁寧な語り口調でATMを操作させる などの特徴があるということです。 ATM内で電話をしながらの操作については、大阪府の審議会が「65歳以上の高齢者が通話しながらATMを使うことを条例で禁止するべき」と答申していて、府は来年2月の府議会への条例案提出を目指しています。 可決されれば全国初の条例となります。 講習を受けた江坂支店の支店長は「何の落ち度もないお客様から資金を取ってしまうことは非常に卑劣な行為ですのでしっかりそこは守っていかないといけないと想いを強くしました」と話しました。