新型コロナ、どう対処したらいい? 政府からの呼びかけまとめ
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、さまざまな情報が日々発信されています。安倍晋三総理は26日に開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部で、「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期または規模縮小等の対応を要請する」と述べました。25日には加藤勝信厚生労働相が会見し、新型コロナウイルス対策の基本方針も発表しました。私たち一人ひとりはどういう行動を取ったらいいのでしょうか? 政府発表をまとめました。
どのように感染する?
新型コロナウイルスの感染経路について、27日に更新された首相官邸ホームページ(HP)では、「現時点では、飛沫(ひまつ)感染と接触感染の2つが考えられます」と説明しています。 飛沫感染については、感染者のくしゃみ、咳(せき)、つばなどの飛沫からウイルスが放出するものだとした上で、感染を注意すべき場面として「屋内などで、お互いの距離が十分に取れない状況で一定時間いるとき」を例に挙げています。この「距離」について厚労省HPは、対面で人と人が、「互いに手を伸ばしたら届く距離」と説明しています。 接触感染は、感染者がくしゃみや咳を抑えた際にウイルスが手につき、その手で触れたものを別の人が触り、口や鼻を触って粘膜から感染することだと説明しています。主な感染場所としては「電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど」を挙げています。 空気感染の可能性も話題になりますが、25日発表の基本方針では「起きていないと考えられる」」としています。 ウイルスのこうした特徴を鑑み、政府は大規模イベントの自粛や、企業に対して時差出勤、テレワークの推奨などを要請しています。
「感染したかも?」と思ったら?
新型コロナウイルス対策の基本方針では、国民に対して「感染への不安から適切な相談をせずに医療機関を受診することは、かえって感染するリスクを高める」と医療機関を直接受診することを控えるよう求めています。さらに風邪や発熱などの症状が軽い場合は「外出をせず、自宅で療養してください」としています。 一方、下記の症状の人については「我慢することなく、直ちに都道府県に設置されている『帰国者・接触者相談センター』にご相談ください」とも述べています。 ▼風邪の症状や37.5°C以上の発熱が「4日以上」続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます) ▼強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある ただし、高齢者や基礎疾患などがある人については、上の状態が「2日程度」続く場合は相談センターへの連絡するよう求めています。妊婦の場合も、同様に早めの相談をすすめています。