祖父の家にある「1円玉1万枚」。これって銀行に預けられますか? 「手数料」を考えたら預けない方がよいでしょうか?
小銭があると端数が出たときの支払いに便利ですが、一方で多すぎると財布が重くなったり使い道に困ったりすることはないでしょうか。 「小銭を貯めておいて銀行に貯金する」という方法もありますが、枚数が多いと銀行に預けるだけでも相応の手数料がかかります。今回は、大量の1円玉を銀行に預けるとどれくらい手数料がかかるのかについて解説します。 ▼祖父の部屋から「大量の小銭」を発見! 申告は必要? 勝手に使うのはNGなの?
1円玉1万枚を無料で預けることは可能?
1万円分を1円玉で預け入れるなら、手数料のほうが高くつく可能性が出てきます。そこで、大手銀行4行とゆうちょ銀行を例にあげ、無料で硬貨を預けられる枚数を紹介します。 ●三井住友銀行 窓口なら300枚まで、ATMなら枚数に関係なく手数料は無料です。1万円を1円玉で預ける場合、ATMを利用すれば全額無料で預け入れられます。 ●みずほ銀行 窓口は、100枚まで無料で預け入れ可能です。ATMからの預け入れは、枚数に関係なく無料となっています。そのため、ATMを使えば1万円分全額を無料で預けることは可能です。 ●ゆうちょ銀行 無料で対応してくれるのは窓口のみで上限は50枚です。ゆうちょの場合、全額無料で預けるには50枚ずつで200回かかります。
有料の場合の手数料と枚数は?
同じ5行を例にあげ、1円玉で1万円分をまとめて預ける場合のそれぞれの手数料を見ていきましょう。 ●三井住友銀行 301~500枚で550円、501~1000枚で1100円、1001枚を超えると500枚ごとに550円加算されていきます。1円玉で1万円分預ける際の手数料は、「(1万枚÷500枚)×550円」で1万1000円です。 ●みずほ銀行 101~500枚で550円、501~1000枚で1320円、1001枚以上は1980円で500枚ごとに660円ずつ加算されます。1円玉で1万円分預ける際の手数料は「1001枚からの基本手数料1980円+(9000枚÷500枚)×660円」で1万3860円です。 ●ゆうちょ銀行 51~100枚で550円、101~500枚で825円、501~1000枚で1100円、1001枚からは500枚ごとに550円ずつ加算されていきます。1円玉で1万円分預ける際の手数料は「(1万枚÷500枚)×550円」で1万1000円です。