「ラージャマウリ監督来るまでやる」兵庫でインド映画「RRR」公開2周年記念マサラ上映
◆常連「職人」も、劇場スタッフも本気!全力で楽しむ大人たちが今回も集結
「夜ナートゥ」本編上映前に、同劇場の戸村文彦さんが恒例の「前説」を実施。戸村さんからの「初めてサンサン劇場へ来た人ー?」などの問いかけに、今回も客席からちらほら手が上がり、その度に参加者みんなで鳴り物やクラッカーで歓迎。「初『RRR』で、初マサラで、初塚口の人」という呼びかけにも挙手する参加者がおり「ようこそ!」の気持ちを込めて、一層客席は盛り上がった。 その後「ナートゥ」のダンス実演なども経て、会場を温めまくった戸村さんが大きな拍手とともに一旦退場。マサラ上映初心者もベテランも一体になって、期待に胸を膨らませ上映がスタート!
上映中は、今回も塚口のマサラ上映の名物「クラッカー班」「紙吹雪班」「音響班」などが大活躍。「クラッカー職人」たちが、定番アクションシーンのみならず、英国兵「ロバート」がバイクを「キッキンキッキンキッキン」する場面や、名もない英国兵の敬礼など、細かすぎるシーンにもあわせ、ぴったっとあわせてクラッカーを打つ。 最高潮に盛り上がるラストの決戦のシーンでは、司令官「エドワード」の「撃ち方ヤメ」のセリフを受け過去最大、最長かと思われるクラッカーが打ち鳴らされ、「スコット総督」の指令は完全にかき消されていた。完全に「塚口ナートゥ団体芸」が出来上がった瞬間だった。 そして熟練の「紙吹雪職人」を中心に、主人公の「ラーマ」の活躍にあわせて、イメージカラーの赤の紙吹雪、「ビーム」のイメージカラーの青の紙吹雪を勢いよく放ち、「ジェニー」登場にあわせ衣装のカラーのピンク、ラーマの父親「ヴェンカタ」のシーンには白、「コムラム・ビームド」のシーンには葉っぱの緑の紙吹雪が、やさしく舞い上がった。 今回、特に紙吹雪芸で感動的な場面があった。それは「ラーマ」と「ビーム」の出会いの場面となる、少年救出のシーンで、インド国旗の3色(ヒンズー教を表すオレンジ、イスラム教を表す緑、平和を表している白)が、美しくシアターを彩った。これはもはや芸術。はかない一瞬の出来事に、我らにできるのは、そっと手を合わせることだけ…。本当に幻だったのかもしれない。