訪日外国人「美食の旅」で地方誘客 日本の食への関心活用、雇用創出に国も期待
しかし、ガストロノミーツーリズムが抱える課題も少なくない。優秀な料理人は都心部の有名店に集中しているため、地方では食をブランド化するための料理人が不足している。さらに飲食業を支える従業員の人手不足も挙げられる。また地球温暖化などの気候変動により、地元食材の品質維持も懸念される。
ガストロノミーによる(地方の)さらなる観光促進のためには、地域全体で目標を共有し、取り組んでいく必要があるだろう。食のブランド化や地域の知名度アップ、より観光しやすい街にするためにも、飲食店だけでなく、自治体や観光協会らも同じ意識を持ち、地域全体で取り組んでいくことが求められる。(堀口明里)